向後の7日株!: ダブルボトム形成か!?テザリングで需要増のLTE関連株!(670X)
7日以内に株価が沸騰しそうな株を毎日1銘柄ズバリ! 業績サプライズ系、株価出遅れ系、さらに思惑系も…さあ、チェック!!

電気興業 (6706)が今日の注目銘柄!

ソフトバンクモバイルがiPhone5を経由してパソコンなどの外部機器をインターネットに接続できる「テザリング機能」の導入を発表しました。これで主要通信各社は全てLTEを使ったテザリングを導入することになり、LTE基地局の整備が急務になる見通しです。そこで、基地局向けにアンテナの需要が増えることが期待できる、同社に注目します。

同社は、携帯電話の基地局アンテナや放送用アンテナなど、超長波からミリ波にいたる各種アンテナ、付帯装置をはじめ、鉄塔から局舎まで、開発・設計・製作・建設を一貫して手掛けています。

ちなみに同社は、KDDI研究所と共同で、LTE−Advancedの基地局用の新型アンテナを開発しました。無線装置を内蔵しつつ、従来のアンテナと同等のサイズに仕上げられています。今回開発された新型アンテナでは、電波を送受信する装置「アンテナ素子」で新たな手法を採用して小型化を実現したということです。

ただし、足元業績は苦戦中です。実際、8月10日、13年3月期第2四半期連結業績の下方修正を発表しました。利益面については、減収のほか電気通信関連事業において受注環境が厳しく、営業利益、経常利益ならびに四半期純利益が前回予想に比べ減益となる見通しです。しかしながら、この足元業績の苦戦に関しては、株価的には9月11日の287円までの下落でほぼ完全に織り込み済みとみています。

また、チャート的には9月11日の287円が1番底、10月11日の296円が2番底、ネックラインが9月21日の368円とした、「ダブル・ボトム」を形成するというのが、私のメインシナリオです。今後予想通り、368円をブレイクできたなら、「ダブル・ボトム」は完成します。そのケースでのミニマムの目標株価は368円から296円までの下落幅(72円)を、368円にリプレイスした440円です。

向後はるみ(HARUMI KOUGO )
黒岩アセットマネジメント

金融・経済を日々研究し、タイムリーな銘柄情報に定評がある。投信、先物、FXなど金融商品の仕組みにも詳しい。テクニカルアナリスト、ファイナンシャルプランナー。