私は調達・購買分野に特化したコンサルティング会社を経営していますが、
自分で言うのも何ですが、あまり商売が上手い方ではないと思います。
社員にも、ましてやお客さんからも言われます。


私は調達・購買分野に特化したコンサルティング会社を経営していますが、自分で言うのも何ですが、あまり商売が上手い方ではないと思います。
社員にも、ましてやお客さんからも言われます。
もともと口が上手いほうではないですし、できないことは「できないです。」ってはっきり言いますし、わからないことは「わかりません」って言いますし、
お客さんだけでできること、やらなければならないことは、「それは自分たちでやってください。」と言ってしまいます。

あまり誉められることではないのかもしれませんが、それは私がある信念を持っているからです。
それは「短期の自社の利益よりも中長期での顧客の価値に貢献して信頼を得る」ことです。

最近は大分少なくなりましたが、過去コンサルティング等の提案現場で「それでいくらコスト低減できるのか?」という投げ方をされました。
また所謂「ベンチマーク値との差でどれだけコスト低減できるのか?」ということを求められるケースも多々ありました。
そこでもっともらしく「XX億円削減可能です。」と宣言できればいいですが、考えてみてください。そんなことはまやかしに過ぎません。

購買経験者なら分かるでしょう。

だいたいバイヤーは価格交渉やサプライヤセレクションを行う時には、所謂「落しどころ」なる価格レベルを持っています。
この「落しどころ」はあらゆるサプライヤからのヒアリング情報、ベンチマーク情報、過去の履歴価格情報、市況情報、需給の状況その他もろもろの情報を考察して、「だいたいこれくらいだろう」というバイヤー個人もしくは組織の判断で決められるものです。

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