★珍蔵:
そう言えば先日、ビデオ判定でもめていた試合があったな。横浜だっけ?

■万吉:
そうなんだよ。今年5月に横浜球場で行われた横浜対ロッテ戦で、ラミレス選手の打球がビデオ判定にされたが7分間もかけた末にファウルとされ、しかもそれが結果的には誤りだったという事件があった。

その理由は、使用されていたのが家庭用のアナログビデオだったので、巻き戻して該当画面を特定するのに時間がかかり、尚且つ映像が粗くてうまく確認できなかったからだったという。判定に使われる映像機器は主催球団にお任せなんだよな。

★珍蔵:
なんと!アナログのビデオテープを使っていたのか。その辺の量販店でUSBメモリーを買ってきたって4000円程度なのに。野球というのは打率、防御率、ゲーム差など、デジタル化によって優劣を直感的に分かるようにしてきた先進的なスポーツなので、こういう分野でも進んでいると思っていたが。このデジタル化の時代にアナログビデオとは笑わせるな。

■万吉:
どうも日本のプロ野球は全てに渡ってアバウト感がぬぐえない。親会社からの腰掛け社員ばかりで、スポーツイベントのプロが少ないからだろう。選手だけでなく、スタッフもヨーロッパのサッカーやアメリカのベースボールで武者修行してくるべきだよ。

まあさすがに横浜の出来事を反省して、今後はデジタル化を義務付けることで統一したようだ。しかしこんな事は、今どき中学生でも始めから「時代に合った形で仕様を統一しておかなければまずいっしょ」と、やり方を決めておく様な事なのに。球界の独裁者の顔色を伺うことにばかりエネルギーを使っているから、こうなるんだよ(怒)。