サッカーW杯アジア最終予選、日本代表対オーストラリア代表の一戦が、12日ブリスベンで行われ、試合は1-1の引き分けに終わった。試合後、内田篤人、栗原勇蔵、清武弘嗣、前田遼一ら主力選手をキャッチ、大一番を振り返って貰った。

内田篤人
「(警告を出されたのは)たぶん僕でしょう。でも、あのプレーになる前に2、3度、今ちゃん(今野泰幸)と(栗原)勇蔵さんがペナルティエリア内で、PKにはならなかったけど、観客がPKじゃないかと思う場面があって。たぶんそれで審判も取り返さなければという心境だったと思います。

ゴール前で体を張る場面があったのですが、チャンスが何回かあったので……。ところで相手の選手は何で退場になったんですか? 2枚目? うーん。相手が途中で10人になっちゃったのはどうかなって。勝てたのに。最初の20分間は相手がどんどんきて、こぼれ球もシュートがありましたし、アウェイである程度できる相手で、パワー重視であまり驚かないですけど……。シュートを打った場面は……ゴールが動いたんじゃないかな(苦笑)。練習します」

清武弘嗣
「パスを出し動け、繰り返せという指示をもらいました。自分がシュートを打った場面も、もっと視野が広ければ(香川)真司君も見えましたし、(本田)圭佑君も見えましたし、もっともっと頑張りたいと思いますけど。途中から入ったら何かを残さなければいけないし、短い時間でもしっかりやらなければならないと思ったのですが、引き分けに終わって残念です。絶対に勝つために入ったと思いましたし、それができなくて本当に悔しいです。オーストラリアは高いですけど、個人ではたぶん負けてないし……しょうがないです」

酒井宏樹
「自分が入るまで内田(篤人)君がパーフェクトだったし、守備も含めて、ああいうプレーを見て、そのまま内田君のプレーをするのが自分の役割だと思いましたし、まぁ100パーセントできないですけど、(長友)佑都君が高い位置を取るぶん、自分が高い位置を取らないでバランスを取るというプレーが自分の役割かと思いました」

――ファーストプレーが大きく蹴ってもいい場面で柔らかく前の選手にパスを出したので落ち着いているように見えたが。
「監督からはシンプルにプレーしろということで、あれが自分にとって一番やりやすかったんです。大きく蹴ってもうまくいくかどうかわからないですし。その後は本田さんをサポートするくらいの最低限の上がりでした。ストロングポイントである佑都君を上げたかったですし、だからCKのときに『自分がバランスを取るから』と話をしました。外から見ていた流れのままプレーを続けたかったんです。特に自分が乱すことなく。途中から入るというのは難しかったのですが、それが自分に課せられたことかと思いました。その中でクオリティの高いプレーをしなければならないですし、1度裏を取られた場面もありましたし、もっともっと自分から声を出していかなければいけないと思います」

伊野波雅彦
「今日は相手の入り方がよかったし、グラウンドでボールが扱いづらそうで大変でした。次、自分の出番があるかもしれないと思います。9月のホームゲームですよね。ホームのイラク戦。2カ月あるので成長できるように頑張ります。しっかりいい準備をします」

栗原勇蔵
「持っているんだか、持っていないんだか……。最初すごくやられたし、でもやられていて失点してもおかしくないのもあったけど、そこを0点に抑えれば必ず流れが来るし、みんなで抑えられてよかったかと思います。

ゴールは、最後は狙っててくるとは思っていたけれど、アイツのゴールみたいなものだし、感謝したいし。そこにいたのはよかったけど、でも退場もしたし……。悔しい。もっとできたと思うし、点を取ってないと今日はヒドイ出来だったから……。退場したことについては立ち直れると思うけど……まぁ、切り替えて……迷惑をかけたけど、みんな守ってくれたし、次に切り替えて、また恩返しします。審判もあんな感じだったというのもあったけど、そういう審判にも対応しなければいけないというもあったから、それが課題かと思いました」

前田遼一
――大変でしたね。
「そうですね……」

――接触プレーも多くて。
「まぁ、こういうときに点を取れないのは悔しいですね。まぁ、実力不足です。また頑張ります……」

本田圭佑、試合後に語る 「ハッキリ言えるのは……」