欧州屈指の“美女の産地”で繰り広げられるユーロ2012
6月8日、「UEFA EURO 2012TM サッカー欧州選手権」が開幕する(日本時間だと6月8日の深夜0:30に1戦目がキックオフ)。1960年より4年ごとに開催されるこの欧州選手権、FIFAワールドカップと並んで世界中の人々を熱狂の渦に引きずり込む大会と言われている。

欧州選手権
欧州選手権は、UEFA(欧州フットボール連盟)が主催するナショナルチームの大会で、“欧州限定のワールドカップ”と思っていただければ良いだろう。フットボールが盛んな欧州大陸だけの大会とあって、チーム間の実力は拮抗しており、FIFAワールドカップよりも高いレベルの試合が繰り広げられる、と言う人も多い。

開催地のウクライナとポーランド
今回の欧州選手権(以下ユーロ2012)は16カ国が参加し、ポーランドとウクライナの共同開催となるのだが、この両国のイメージを筆者の周囲に聞いて見ると、みな口を揃えて「美人が多い」と笑顔を見せる程度だ。

だが、ウクライナであれば、少し前にネットで話題になった“美しすぎる首相”ユーリア・ティモシェンコやセリエAのACミランにいた英雄アンドリュー・シェフチェンコといえば多少の馴染みもでてくるのではないだろうか。

また、ポーランドといえばフレデリック・ショパンの祖国であるが、実は日本と国交を樹立して94年、過去には杉原千畝の件もあり、ワルシャワ大学に日本語講座が開設されたり、日本美術・技術センターが設立されたりと日本への関心が高い国なのだ。

もちろん、ネットを検索していただければ分かるが、両国とも欧州屈指の美人の産地であることは前回のワールドカップで証明済みだ。[参考はこちら]

ユーロ2012の見所
さて、今大会の見所だが、やはり前回のユーロ2008とワールドカップ2010の覇者、スペインの動向は見逃せない。その他にもフランス、オランダ、ドイツ、イタリアといったサッカー強国も注目だ。

大会前の予想では、前日本代表監督の岡田武史やUEFA会長のミシェル・プラティニ、WOWOWでユーロを解説する奥寺康彦らはいずれも優勝候補にスペインとドイツを推している。また、現日本代表の香川真司も同じくドイツとスペインを予想しているが、長友佑都はオランダとスペインのファイナルを考えている。どうやら識者の注目はスペイン、ドイツ、オランダの3カ国が趨勢をしめているようだ。

確かにこの3ヶ国の因縁は深い。ワールドカップ2010の決勝でスペインはオランダを下しているし、前回のユーロ2008の決勝ではドイツはスペインに敗れている。また、オランダとドイツに関しては、ベッケンバウアーとクライフの時代から何度も名勝負を繰り広げている。つまりこの3ヶ国に注目するだけでもかなり大会を楽しむことができるはずだ。

さらに今回の欧州選手権、近年ではもっとも日本代表と関わりの深い大会でもある。というのも、現在日本代表で活躍する選手たちの同僚が多数出場しているのだ。

例えば、香川真司のドルトムントの同僚(だった)では、ドイツ代表としてマリオ・ゲッツェ、マッツ・フンメルス、ポーランド代表にロベルト・レヴァンドフスキらがいる。特にロベルト・レヴァンドフスキなどについては、日本代表のキャプテンでユーロのWOWOWアンバサダーも務める長谷部誠が「ドルトムントで今シーズンはたくさん点をとっていますし、シーズンを通して高いレベルでプレーしていますし、個人的にはブンデスリーガのMVPだと思っています。あとは、ポーランドは今回開催国なので、ホームの利点がある中で彼らがどこまでやれるか楽しみですね」とコメントをするほど。また本田圭祐のCSKAモスクワの同僚も5人ほどロシア代表に名を連ねているし、長友佑都のインテルでの同僚にして親友でもあるヴェスレイ・スナイデルはオランダ代表の司令塔だ。

ちなみにウクライナと日本の時差は-7時間、ポーランドとは-8時間だ。日本での観戦は深夜になってしまうが、そこはフットボールという世界的なスポーツの醍醐味。夜食を買い込んでテレビの前に陣取るのもユーロ2012の楽しみの一つではないだろうか。


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