今回の映画は、スタッフやキャストたちの思いも強いようでプロモーション活動も積極的に行っているようだ。

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で行われた上映会では、雪による寒さが厳しい2月という時期にも関わらず、ウルトラマンゼロに変身するタイガ・ノゾム役のDAIGOが、北の大地まで駆け付けた。新宿ピカデリーで行われた3D先行試写会には、DAIGOの他にも、ウルトラマンダイナに変身するアスカ・シン役つるの剛士、ウルトラマンコスモスに変身する春野ムサシ役の杉浦太陽、さらに、AKB48から選出された地球防衛隊「チームU」の秋元才加、梅田彩佳、宮澤佐江、増田有華、小林香菜、佐藤すみれ、島田晴香など豪華ゲストが大集結した。

 先日、22日は、つくばにあるJAXAの宇宙開発の現場である「筑波宇宙センター」にウルトラマンゼロが訪問。ウルトラセブンに憧れて宇宙飛行士を目指したという古川聡が宇宙開発の現場を案内するというイベントも行われた。

3D先行試写会 筑波宇宙センター訪問
(左:3D試写会キャスト集合、右:筑波宇宙センター訪問)

 このイベントには、ウルトラセブン、そしてモロボシ・ダン役の森次晃嗣も登場。往年のファンにとってはたまらないショットである。森次と古川宇宙飛行士は、それぞれヒーローとして生きることや実際の宇宙での体験など熱い談義を交わした。子供たちに対して、森次は「特撮は手作りでロマンがありますから、愛・勇気・希望を子どもたちに与えられるよう、これからも作品作りをがんばっていきたいと思います。」と決意を表明。古川は「ひとつは、いろいろなことに興味を持ってほしい。そうすると自分の好きなこと、得意なことが見つかります。2つめは、夢を持ち続けてほしい。そして3つめは、その夢に向かって一歩を踏み出してほしい。そうすれば、全てではないかもしれないけれど、夢は叶うはずです。」と夢のつかみ方についてのメッセージを残した。

 なお、古川氏が搭乗した宇宙船「ソユーズ」は、「27S/TMA-02M」という最新鋭の宇宙船だが、原点となった「ソユーズ1号」が、初めて人を乗せて宇宙へと飛び立ったのが1967年。ウルトラセブンが初めてテレビに登場した年である。今年で45周年を迎えるウルトラセブンは、現在の日本を支える大人たちの幼少時代にたくさんの夢を与えてくれた。今度は、その息子のウルトラマンゼロが未来を担う子供たちに夢を与える番である。

 いよいよ本日公開となる『ウルトラマンサーガ』。今、まさに観るべきウルトラマンに仕上がっている。この映画でたくさんの情熱を受け取り、未来をつくる力にしていって欲しい。そして、何年後何十年後、今の大変だったことを笑って語れる日々が来ることを願う。


ヒーロー妄想のカンタの所見評価

特撮アクション度:★★★

人間ドラマ度:★★★★

メッセージ度:★★★★★

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『ウルトラマンサーガ』 - 作品情報
編集部的映画批評
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