ブラックルーフ化で高級車の装いを!【D.I.Y特集】
※使用車両はトヨタ・アリスト(16系)
ブラックルーフで高級車を装う
欧州高級セダンが取り入れたことにより、波及したのがこのブラックルーフ。簡単にクルマのヴィジュアルイメージに高級感をプラスできるカスタムメニューとしてトレンドとなり、今ではセダンやクーペでは定番カスタムの1つとなりました。また白やゴールドなど膨張色系のボディでは、クルマ全体をシャープに引き締めて見せる効果もあります。
所要時間:2〜3時間 難易度:★★☆☆☆ 2人で作業してください!
(使うアイテム)
ラッピングシート
屋外対応で貼るタイプのフィルム、バイナルシート。最近ではカーボン柄やパイソン柄など模様やカラーのバリーションも多い。
(用意する工具)
ねんどクリーナー/ドライヤー/カッターナイフ/ハサミ/食器洗い洗剤/霧吹き/ヘラ/ウエス/巻き尺/ゴミ袋(面の大きなビニール)/マスキングテープ
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まずはキレイに洗車し、濡れた状態でねんどクリーナーを用いてボディ表面の鉄粉やワックスを取り除きます。
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鉄粉を除去した上で、シートの粘着面が威力を発揮するようにボディ表面の油分をシリコンオフなどで丁寧に脱脂します。
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サンルーフがあるクルマの場合、シートを折り返して付着させるために、ルーフの内側もメカニズム部分もキレイにします。
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今回施工するアリストのようにルーフ部分に樹脂製カバーががある場合は、内部に溜まった汚れも掻きだしましょう。
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サンルーフがある車両の場合、施行中に洗浄水などが垂れ落ちる場合があるので、ゴミ袋などでしっかり室内をカバーします。
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クルマの下準備が終わったら、シートの貼付けに必要となる洗剤水を調合。写真ぐらいの水に対して5滴程度の洗剤を混ぜ合わせて作ります。
?作った洗剤水でシートの試し貼りをしてみましょう。ヌルヌルし過ぎても貼り付きすぎてもNGです。
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ルーフの面積を採寸して、必要なシートのサイズを調べます。
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シートは採寸した実際の面積より、少し余裕を持たせてカットします。今回は一枚の屋根に対して2枚のシートで貼り合わせることにします。
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シートを貼付ける前に、先ほど作った洗浄水をルーフ一面にまんべんなく吹き付けます。
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シートを台紙からゆっくり剥がします。剥がしながらシートの貼付け面にも洗剤水を吹き付けます。
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台紙から剥がしたシートを、慎重にルーフに貼付けます。ここは誰かに手伝ってもらい、2人で作業します。まずは前後2分割したシートの後側から。
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シートの貼付け位置が決まったら、シートの表面にもキズ防止のためにたっぷりと洗浄水を吹き付けます。
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まず最初は余分な空気を押し出していきます。ある程度空気を出したら、再度洗浄水を吹き付けます。
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次はあらためてヘラを使って気泡を抜き取ります。ヘラは中心から外に向かってかけます。
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気泡を抜き取ることができたら、今度はルーフサイドの樹脂製カバーの隙間にシートを食い込ませながら不要部分をカットします。
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薄くて細いヘラを使って端辺を樹脂製カバーの隙間へと押し込んで粘着させます。シートとボディが傷つかないように慎重な作業が必要です。
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ルーフサイドの端辺が終わったら、次はリヤ側です。リヤウィンドウのゴムモールに合わせてシートをキレイにカットします。
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鋭角なエッジを持つルーフ面の角はドライヤーで暖め、シートに柔軟軟性を持たせてヘラを使いながら包み込むように貼り合わせていきます。
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リヤが終わったら、今度は前後2分割したシートの切れ目まわり。こちらも余分な部分を切り落としていきます。
(21)
折り込み部分はある程度加熱し、指で押さえつけるように貼ればフィットしてくれます。写真ではライターを使ってますが、ドライヤーによる加熱でも大丈夫です。
(22)
これで2分割したシートの後側の貼付け終了。
(23)
今度は前側のシートを貼付けます。先ほど同じように洗剤水を使いながら残ったフロント側のシートをルーフに張り合わせます。
(24)
余分な部分をカットし、サンルーフを開けます。サンルーフのバーがシートを持ち上げてしまうのでマスキングテープで押さえつけます。
(25)
ルーフ前方端もリヤ側と同様に、加熱しながら貼り合わせていきます。こちらも写真ではライターを使ってますが、ドライヤーで大丈夫です。ライターを使う場合、直接火を当てすぎるとシートが燃えて取り返しのつかないことになるので注意が必要です。
(26)
ボディとガラスの隙間部分はゴム製のモールがありますが、その僅かな隙間のなかにシートを押し込んでいきます。
(27)
2分割シートは1cm程度重ね合わせます。走行によるゴミなどの混入を防ぐためにフロント側が上になるように貼ります。
(完成)
施行時間2〜3時間程度でブラックルーフが完成です。ゴールドボディのノッペリ感を引き締め、スマートな印象をプラスすることに成功しました。
photo:まるよ本舗/text:J-LUG [http://www.j-lug.com]
取材協力:Deflexs [http://www.deflexs.com]
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