「価値観の共有」大震災から学ぶ調達・購買部門に最も必要なこと/野町 直弘
先日日本で一番多くの調達・購買・資材部門の人間が集まる「調達・購買革新大会」が実施されました。
「調達・購買革新大会」は日本能率協会が年に一回この時期に2日間にわたって実施しているもので、毎年様々なテーマで様々な方が講演されます。
今回私も部分的ではありますが「3.11と購買」と題する東日本大震災に関するパネルディスカッションを拝聴しました。
その中でパネラーを務めたある方のおっしゃったことが非常に印象に残りました。
「今回の震災対応で改めて必要性を感じたのは価値観の共有です。つまりこういう危機的な状況においては、何が大切で何が大切でないのか、購買部門としてどういう役割を果たしていくべきなのか、これが一層求められるのです。しかし、この価値観の共有は震災が起きてから進めるということではダメなのです。日常から部全体の価値観や方向性を共有していないと(いざという時に)同じ方向に進むことはできないのです。」
今回このセッションは弊社坂口がコーディネーターを務めたのですが、彼も最後にこう締めくくりました。
「今回震災後の調達・購買部門の実態を把握するために、多くのバイヤーからアンケート調査を行いました。その結果多くのバイヤーが共通してあげた課題が、価値観の欠如だったのです。つまり『ある上司はとにかくモノ確保に走れ、と言い、ある上司は情報収集のために現地に行け、と言う、ある上司はまずは安否確認から行い、あまり無理な対応はするな、と言う』このような危機的な局面であればこそ、ますます即時の判断が迫られます。つまり何らかの共通する価値観がなければ全体の進む方向がバラバラになってしまいます。」
具体的な価値観については先ほどのパネラーの方がこのようにおっしゃていました。
続きはこちら
「調達・購買革新大会」は日本能率協会が年に一回この時期に2日間にわたって実施しているもので、毎年様々なテーマで様々な方が講演されます。
今回私も部分的ではありますが「3.11と購買」と題する東日本大震災に関するパネルディスカッションを拝聴しました。
その中でパネラーを務めたある方のおっしゃったことが非常に印象に残りました。
「今回の震災対応で改めて必要性を感じたのは価値観の共有です。つまりこういう危機的な状況においては、何が大切で何が大切でないのか、購買部門としてどういう役割を果たしていくべきなのか、これが一層求められるのです。しかし、この価値観の共有は震災が起きてから進めるということではダメなのです。日常から部全体の価値観や方向性を共有していないと(いざという時に)同じ方向に進むことはできないのです。」
「今回震災後の調達・購買部門の実態を把握するために、多くのバイヤーからアンケート調査を行いました。その結果多くのバイヤーが共通してあげた課題が、価値観の欠如だったのです。つまり『ある上司はとにかくモノ確保に走れ、と言い、ある上司は情報収集のために現地に行け、と言う、ある上司はまずは安否確認から行い、あまり無理な対応はするな、と言う』このような危機的な局面であればこそ、ますます即時の判断が迫られます。つまり何らかの共通する価値観がなければ全体の進む方向がバラバラになってしまいます。」
具体的な価値観については先ほどのパネラーの方がこのようにおっしゃていました。
続きはこちら