「カフェ業界」に異変が起きている。すっかり市場に根ざしたセルフサービススタイルから、旧来の喫茶店が提供していたオーダーテイク〜配膳・片付けまでを提供する「フルサービス回帰」の傾向だ。いったいナニが起きているのだろう。


 カフェ業界・東海圏の覇者といえば「コメダ珈琲店」だ。その魅力をひとことで言うなら、「ゆるさ」だろう。ログハウス調のゆったりとした店内。雑誌や新聞が自由に読めるように多数用意されている。分煙がなされている点を除けば、昔ながらの喫茶店の雰囲気ほぼ踏襲しているといっていいだろう。フランチャイズ展開であるが、マニュアルでガチガチに縛った応対ではなく、これまた「ゆるい」。それがまたいい。店内でPCを使って仕事をしている人はほとんど見かけられない。皆、くつろぎ、ゆるく過ごしている。
 出店ペースは決してゆるくない。2011年11月10日付日本経済新聞。<名古屋の「コメダ珈琲店」 店舗数、5年で倍増 1000店規模 関東・関西に重点>という記事が掲載された。現在約420店。2012年2月期の出店計画は50店。来期は70〜80店、14年2月期以降は毎期100店ペースだという。


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