ビジネスマンの心得やエンジニアのあるべき姿といったノウハウ本は、書店を探せば手に入るかもしれない。しかし実際に自分の仕事に当てはめて考えた時、微妙に手直しが必要になる。

【アシスト企業理念である『哲学と信念』を基本に『ガイドライン』を作った技術者】
株式会社アシスト 中日本支社 技術統括 木村 貴史(左) 松尾 成昭 (右)

そればかりか、本を読んでその時はわかったような気になっても、それらがあまりにも当たり前のことだったりすると、仕事場で何かが起きて急遽対応しなければならないという時、そんな教えはすっかり頭から抜け落ちていたりする。

顧客満足度を考えた時、担当者で当たり外れがあってはならないことからも、企業で統一したガイドラインがあれば、社員も自分の行動と改めて照らし合わせることができる。コンピュータのソフトウェアを販売/サポートするアシストでも、高品質の顧客サービスをどのように提供していくかという課題を考えた時に、その解決策の1つとして技術者の行動ガイドラインを策定する、という案が出された。


「中期経営計画 『進化V(ファイブ)』 の一環として、アシストではいくつかのプロジェクトが動いていますが、その1つとして技術者の行動規範を作ろうということになったのが始まりです。本社(東京/市ヶ谷)の技術者はそれぞれの専門性が高く、また人数も多いので他の部署のことがわかりにくいですが、中日本支社(名古屋)の技術者は約30名ほど。一人が複数の製品や業務を担当し、他の人が何をやっているかも把握しやすい状況なので、まず誰もが納得し、実践できる行動規範の原案を名古屋で作ってはどうか、という流れから名古屋でのガイドライン作りが始まりました」こう語るのは木村貴史である。


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