窮鳥は懐に飛び込むのか?:コンパクトデジカメの生き残り/金森 努
9月6日付・日本経済新聞の新製品情報に一つのデジタルカメラの発売が掲載された。何気ない記事だが実はそこにはデジカメの未来が隠されているのである。
新製品は22日発売予定のパナソニック「LUMIX DMC-FX90」。記事タイトルに「写真、スマホに直接送信」「本体に無線LANの通信機能を搭載」とある。今までも無線LAN対応の機種は存在した。今回の製品の眼目はスマホと連動させるという発想である。
製品、及び製品カテゴリの製品の市場への浸透状況は、導入期→成長期→成熟期→衰退期という普及過程(プロダクトライフサイクル)を辿る。製品が市場の潜在顧客の大部分に行き渡った段階である成熟期においては、ブランドや製品バリエーションが多様化すると同時に価格競争が熾烈化する。やがて競争に敗れた弱いブランドが脱落していき、衰退期に至ることになる。
コンパクトデジカメ市場はもはや衰退期に突入したとも考えられる。昨年11月に同紙が報じた関連記事によれば<2010年9月の(コンパクトデジカメの)平均単価は1万8400円(税抜き)で前年同月比22%下がった。デジカメ全体(12%下落)と比べて値下がり幅が大きい>としている。
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新製品は22日発売予定のパナソニック「LUMIX DMC-FX90」。記事タイトルに「写真、スマホに直接送信」「本体に無線LANの通信機能を搭載」とある。今までも無線LAN対応の機種は存在した。今回の製品の眼目はスマホと連動させるという発想である。
コンパクトデジカメ市場はもはや衰退期に突入したとも考えられる。昨年11月に同紙が報じた関連記事によれば<2010年9月の(コンパクトデジカメの)平均単価は1万8400円(税抜き)で前年同月比22%下がった。デジカメ全体(12%下落)と比べて値下がり幅が大きい>としている。
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