ポケットガイガーキット



家電チャンネルではGM管式に限らず、広く放射線測定器の情報をお届けしている。空間線量計自作キットといえば、電子工作の基礎的知識・はんだづけ作業・それに伴う工具を要するもので、しかも材料費は1万円台のものが主流だった。ところが、宮城県石巻市の非営利プロジェクト「radiation-watch.org」から3500円の「ポケットガイガーKIT」が登場した。現在申し込み殺到のため、注文受付を一時中止しているが、8月中旬以降再開する予定だ。■テープで貼り合わせ、フリスクのケースに加工するだけ
「ポケットガイガーKIT」を開発した団体のオフィシャルページの掲載されている組み立て方はいたってカンタン。キットに付属していないのは、おなじみのミントキャンディー「フリスク」のケースと9V電池のみ。パーツを付属のテープで説明書通りに貼り合わせ、「フリスク」のケースから配線を出せるように小さな穴をあけるだけ。工具らしい工具は、穴をあけるときのニッパーぐらいしか登場しないが、これもよく切れる爪切りで代用可能だ。

ベータ線とガンマ線を8個のPINフォトダイオードで検知。線量当量率(0.05μSv/h〜10mSv/h)放射線数(0.01cpm〜300000cpm)と、低線量から表示するが、マイクロシーベルト/時への換算は、8月末のソフトウェアアップデートの際に対応する予定。iPhone(iOS4.0以上)/iPad/iPad2/iPod touch(第2世代以降)といった機種にミニジャック接続、専用ソフトウェアは無料配布だ。今後のアンドロイドやPC向け機種の開発にも期待したい。


非営利プロジェクト「radiation-watch.org」の「ポケットガイガーKIT」



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(MIYUKI KOMATSU)


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