暑い夏が戻り、同時に、連日のようにゲリラ豪雨が都心を襲っている。無防備なまま出くわすと、濡れるだけではない被害に遭う。スマートフォン(高機能携帯電話)を使って、少しでもゲリラ豪雨を避けよう。

■昨年より3割も多い!
ウェザーニューズによれば、今年のゲリラ豪雨は、昨年比で約30%も増える見込みだという。予期せず出くわすと、衣服や持ち物が濡れるだけではすまないことがある。電車などの交通手段が止まって支障をきたしたり、地下街や駐車場などが浸水することさえある。1999年には、JR博多駅周辺の地下街が浸水、死者まで出ている。

■スマホのアプリを活用しよう
ゲリラ豪雨対策には、スマートフォンのアプリが役立つ。

iPhoneユーザーなら、「Xバンド雨量」。気象レーダーによる雨量情報をリアルタイムでアニメ表示してくれるもので、無料で利用できる。残念ながら、まだAndroid(アンドロイド)には未対応だ。

Android向けには「東京アメッシュ」。地域は限られるが、こちらも無料だ。

また、よく知られる「Twitter」も方法次第で使える。フォローしている人が「○○で豪雨」とつぶやいていれば、その場所の近さからおおよその類推ができる。「ゲリラ豪雨」などのキーワードを「検索メモ」で保存しておくのも有効だ。

■それでも忘れちゃいけないのは…
このほか、登録した地点のお天気情報を数分刻みで知らせてくれる「月形半平太メール」(ぐるなび)などもある。前述のアプリと併用すれば、精度が高まるだろう。

むろん、実にアナログな方法だが、傘を持ち歩くことも大切だ。肝心のスマートフォンを使う前にズブ濡れになり、「水没」状態となっては意味をなさない。

筆者は、東南アジアの雨季を何度か体験したが、東京など都市部の状況がそれに近づいていることは実感できる。ゲリラ豪雨の頻発は、地球温暖化などとともに都市計画が大きく影響していると思われ、長期的には、政府や自治体の対策も必要になってくる気がする。それまでは「自衛あるのみ」だ。

ウェザーニューズ
Xバンド雨量
東京アメッシュ

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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