Polimaster社PM1610



家電チャンネルではGM管式に限らず、広く放射線計測器の情報をお届けしている。
原発事故によって拡散した放射性物質のなかには、数十年経ってやっと放射能が半減するものが多い。放射線計測器とは長い付き合いになりそうだ。ならば、少しでも明るい気持ちになれそうな、可愛らしいパートナーを選んでみてはいかがだろう? 前回ご紹介した腕時計と同じメーカー、ポリマスター社のPM1610も、日本語マニュアル・日本仕様のUSB充電アダプターが付属で,国内でのサポート・1年保証ありという信頼できる代理店から入手可能になった。
■可愛い実力派
ポリマスター社は2002年、ベラルーシ共和国のミンスクで設立された放射線検出機器メーカーだ。GM管というのは放射線の数だけを検出するもので、線のエネルギーの強さは計測できない。しかし、当機に搭載されたエネルギー補償GM管は、そのエネルギーの高さに応じて線量を計算する差異の係数を変更して、より実際に近い数値を出してくれるすぐれもの。X線とガンマ線を検知するので、アルファ線やベータ線を遮って計測する手間が省ける。

今年は竜巻やゲリラ豪雨も多く、対塵防御と防水機能(水は軽くかかる程度までの保護)はとても心強い。また、音によるアラーム、光のみ表示、振動バイブによるアラームと3つのうちから選べるため、通常の社会生活を送りながら危険な状態が来たら知りたい、という時にピッタリだ。

USBによるコンピューター接続により、現在の線量と、当機を使い始めてからの累積線量をグラフ化して管理するのも簡単。また、日本の正規代理店からの購入であれば、コンピューターにつなげなくても日本の電源コンセントから直接充電できる便利なアダプターが無料でついてくる。なお、1回の充電で1ヵ月程度使用できる。

故障の際には、ユーザーからポリマスター社へ計測器を送ると、日本の代理店がメーカーと無償で交渉してくれるという方式だ。平均的な製品寿命は10年なので、つねに最良のコンディションで稼働してくれるよう、買ったあとのメンテナンスも気兼ねなく相談してみよう。


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(MIYUKI KOMATSU)


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