日本が生んだ世界的なイリュージョニスト、プリンセス天功。世界中をめぐり、地球上をほとんどを知りつくした彼女は、「地球に興味がなくなってしまった」と言う。いまは宇宙を目指して特訓中だ。そんな彼女が「ごきげんよう」の3日間で、スケールの大きな話をたっぷりと披露した。

7月26日から3日間、「ごきげんよう」にゲストとして登場したプリンセス天功。彼女が3日間で披露してくれた夢のような話の内容を、簡単に説明しよう。

まず1日目は、マイケル・ジャクソンとの交流についてである。マイケルがソロ活動を始めた頃、天功と同じエージェントに所属していたため、一緒に各国の王様の前で公演をしたという思い出を語った。マイケルの死後に、未公開ビデオやメイクボックスなどの遺品を次々とオークションで入手したという天功。この日は日本のファンのために特別に手に入れたという死の直前に楽屋で書いたサインと、「BADツアー」の衣装を披露してくれた。ちなみにこれらの遺品は、8月下旬から六本木ヒルズで公開される。

2日目は、宇宙旅行の訓練の話を披露した天功。現在は宇宙旅行の順番待ちであり、ロシアのスペースシティで、ミグ25に乗って成層圏まで行って重力に耐える訓練をしているという。ちなみに7分で成層圏に着くそうである。順番は教えてもらえないそうだが、彼女の前はロバート・デ・ニーロだそうだ。「彼が旅立ったら次は私の番」と、天功は言う。自身がデジカメで撮影した成層圏からの写真も披露した。「地球上に行くところがなくなったので、次は宇宙へ」と言う天功。「地球に興味がなくなってしまった」と語った。

そして3日目。海外公演の時に、イリュージョンに必要な商品をアメリカで買って届けてもらうことが多いと言う天功。それらの品物はマネージャーがすべて手配してくれているのだが、彼も一緒にツアーに来ているため、アメリカでは同じエージェントに所属する人が代わりに買い物をしてくれる。それが、あの「ベンチャーズ」のメンバーであると言うから驚きだ。知らないうちに、ベンチャーズに買い物をしてもらっていたということだ。
もうひとつはフランク・シナトラの話である。シナトラの存命中に、同じステージに立つ機会があった。待ち時間に、シナトラのリハーサルを見ながらお茶を飲んでいたという天功。リハーサルを終えて戻るシナトラは、小柄な彼女を日本の“少女”だと思って「かわいいね」と、頭をなでてくれたそうだ。

マイケル・ジャクソン、ロバート・デ・ニーロ、フランク・シナトラ。次々と挙がる著名人の名前に、観客もゲストのタレントたちも唖然としていた。たった3日間の、数分間のトークでこれだけのスケールを見せてくれたプリンセス天功。シナトラに少女と間違われたほど可憐な彼女のどこに、世界をうならせる力が秘められているのだろうか。まるで彼女の存在そのものがイリュージョンであるかのようだ。
(TechinsightJapan編集部 大藪春美)

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