頑張る元ヤンヒーロー、辰吉丈一郎
90年代初頭に颯爽とボクシング界に現れ、圧倒的強さで瞬く間に世界チャンピオンにまで
上り詰めた時代のカリスマ、辰吉丈一郎。そんな彼が3月8日、タイ・スーパーバンダム級1位のサーカイ・ジョッキージム相手に、ノンタイトル10回戦を行った。
ブロガーたちは、デビューから20年たった今でも世界のリングで戦っている彼を、
「図表入りの記事はこちら」
- 「すんげ〜。一つのことをやり通せるあんな大人になりたい」
- 「僕の青春のスター、そして今でもスターです」
と応援。戦い続ける男の姿勢に感銘を受けた。結果は7回TKOで敗退…。38歳という年齢を考えると当然のことかも知れない。ブロガーたちも結果よりその精神に心が打たれた様子で、
- 「ただただ感動。結果は全く関係ない」
- 「勇気づけられた。僕も仕事がんばるよ」
といったコメントが多数アップされた。しかし、辰吉がこの敗戦直後に表明した現役続行の意思に対しては、
- 「まだ立つのかジョ〜。もう充分だよ」
- 「とにかく体が心配。本当にリング上でまっ白になるぞ」
- 「栄光はもう終った。これ以上負ける姿は見たくない。」
といった、彼の体を気遣うコメントが続出。また、3月9日には日本ボクシングコミッションの関西地区事務長から「国内で引退セレモニーを行う場合には、全面的に協力する」という意思が発表された。
戦う姿に感動するが、体を考えると無闇に応援するのも微妙…。辰吉ファンの心は大きく揺らいでいるようだ。
ちなみに辰吉の同世代で、戦い続ける男として有名なプロレスラー桜庭和志(39歳)について(リングの質が違うので一括りにするのは間違っているが)のコメントを調べてみると…、
- 「最近パッとしないけど大ファン!まだまだ現役でいてほしい!」
- 「IQレスラーかつファンタジスタ。戦う度に期待してしまう」
- 「負けるならやらないでほしい。でも勝つならまだ見たい!」
といった、期待のコメントが大多数を占めていた。男は戦う男に憧れ、ある種の希望を託す傾向にある。またそれが彼らファイターの活力となるのだろう。とすると「希望」よりも「心配」が大きく上回る辰吉のこれからは…。
(山葉のぶゆき/effect)
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