昨夜行われたメスタージャでのバレンシアに2ー1と敗れ、今シーズン3敗目を喫したバルサ。同日の試合でセビージャが勝ったため、勝ち点46に並ばれた。今シーズン、ホームでは9勝2分0敗の結果に対し、アウェイでは4勝5分3敗。この数字が示す通り今シーズンのバルサはアウェイでの試合にめっぽう弱い。バルサがアウェイで勝利を収めたのは11月19日のマジョルカ戦までさかのぼる。つまりバルサは3ヶ月の間、アウェイの試合で勝てていない。ここ最近のアウェイでの6戦で4分2敗とたった4ポイントしか獲得できず、14ポイントも失っている状況だ。19日付けの“スポルト”紙もこれを1面トップで大々的に報じている。

 せっかくカンプ・ノウで勝っても、アウェイでは引き分けか敗北。これではチームが波に乗ることはできないし、タイトル争いのライバルらがつまずき、突き放すチャンスを何度か逸しているのも事実だ。

 今後、バルサはスペイン国王杯第2戦のサラゴサ戦(28日予定)、タイトル争いの直接のライバル、セビージャ戦(3月4日予定)、チャンピオンズリーグリーグ第2戦のリバプール戦(6日)とアウェイでの厳しい一戦が待ち構える。どれも落とすことはできない試合だ。

 これまでは何とかリーガ首位の座を守ってきバルサだが、勝ち点でセビージャに並ばれ、バルサに勝ったバレンシアも勝ち点を42に伸ばし3位に浮上(4位レアル・マドリーも勝ち点42)、その差はわずが4ポイントとなった。ホームでは好結果を残すバルサだが、リーガタイトルを目指す上でこれ以上アウェイでの負けは命とりになる。

 バレンシア戦の敗北を引きずる間もなく、21日にはチャンピオンズリーグ、リバプール戦を迎えるバルサ。それぞれが自己分析をし、やるべきことをやるしか方法はない。バレンシア戦での傷を癒すにはまずはリバプール戦に勝ち、前に向かっていくことだ。

(スペイン通信)