10日の対バランシエンヌ戦で2-5の大敗を喫し、ついに監督交代に追い込まれたナントが18日、マルセイユと第25節で対戦し、0−0の引き分けに持ち込んだ。

 試合はマルセイユがつねに主導権を握る展開だったが、ナントの中盤がよく守った。加えて、ゴールキーパーのバルテズが、ゴール枠内に飛んだ6本の好シュートをことごとく止めた。バルテズにとってこの試合は、現役復帰後、古巣マルセイユの本拠地ベロドロームで迎える第一戦だった。その舞台で、前節に5点を奪われた汚名を見事に返上。10日の試合はレキップ紙から3.5点と厳しい評価を受けたバルテズだが、この日は8.5点。まさに「マン・オブ・ザ・マッチ」と呼べる大活躍だった。

 試合後バルテズはカナル・プリュス局のインタビューに「5点取られる試合もあれば、ゼロに抑えることもある。我々は若くて闘志あふれるチーム。すごくいい気合いを保っている。今シーズンは、もっとよい結果が出てもおかしくない。しっかりとチームの連帯を保ち続けている。これからもサポーターを含めてすべての連帯が必要だ」と語った。

 昨シーズンまでバルテズの陰で控えだったマルセイユのGKカラソも、「大試合にはいつも活躍する、それがバルテズだ」とユニフォームを交換した大先輩を讃えた。

 ナントが貴重な勝ち点1を得た一方で、マルセイユにとってはホームで痛い引き分けとなった。ここ4試合で2敗2引き分け。順位も5位に後退した。