ライカールト監督、去就問題について自らけりを付ける

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 シュスターでもファン・バステンでもクーマンでもない。ライカールト監督が来シーズンも引き続きバルサの指揮を執る。バレンシア戦を翌日に控えた17日、ライカールト監督は今シーズン限りでバルセロナを退団するという噂について否定し、この噂を自ら断ち切った。

「バルサで続けるかどうかか?答えは“イエスだ”。そう決めているよ。将来を考えているし、続けると決めている。それに出て行くなどと言ったことは一度もない。私はバルセロナで幸せだし、ここで働くことを誇りに思っている。あと何年かはここにいる もちろん、結果次第であることは承知しているし、これから先何が起こるかは誰にも分からないものだ。しかし、私を望んでくれている人を置き去りにするようなことは考えていない」。

 退団の噂についてそうきっぱり否定したライカールト監督は、「仮に私が辞めるとしたら、まず最初に知っているべきは会長やチキ(テクニカル・ディレクター)の2人であるはず」とも。つまり、もし退団を決めたとしても、他の方法できちんと伝えると言いたかったようだ。メディアが作り上げた噂にクギを指している。

 選手からも絶大な信頼を得るライカールト監督。チャビやジオも同監督の残留を望むコメントを出していた。エトー問題から始まり、ライカールトの去就問題、と今週はバルサにとって劇的な一週間となった。しかし、ライカールト監督の残留がはっきりした今ようやく騒ぎも治まった。そして、明日はリーガタイトル争いのライバルの一つであるバレンシアとメスタージャで対戦する。首位の座を固めるためにも、そして21日のチャンピオンズリーグ、リバプール戦への弾みをつけるためにも負けられない一戦だ。災い転じて福と成すか?一連の騒動を吹き飛ばす戦いに期待したい。

(スペイン通信)