現在、バイエルンの会長、そしてドイツサッカー協会副会長を務めているフランツ・ベッケンバウアーが、ドイツ国内紙にてユーロ本大会の出場枠について言及した。ベッケンバウアーは、「(現行の)16か国からその倍に当たる32か国に増やすことについては反対だ。しかし、24か国に増やすのであれば、出場国間に特別に大きな差が生まれるわけではない。むしろ、今後のヨーロッパサッカー発展のために、非常に有意義なことだろう」と語り、8か国の増枠を提案している。

ユーロ本大会出場枠拡大については、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)会長選に当選したミシェル・プラティニも、選挙戦の公約のひとつに掲げていた。EU加盟国が増えたこと、各国間のレベルの差が縮まってきたこと、興行面などからしても、ユーロ本大会の出場枠が増えることは時代の必然なのかもしれない。また、ファンにとっても興味深い対戦が増え、歓迎すべき改革なのではなかろうか。今後の成り行きに注目したい。