リバプールのMFスティーブン・ジェラードは、チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント1回戦のバルセロナ戦を前に、意気込みを語った。

 バルセロナの本拠地カンプ・ノウで行なわれる第1戦を21日に控え、現在ポルトガルでキャンプを行なうリバプール。バルサ有利の声が大半を占める中、キャプテンのジェラードはスペイン王者との対戦について、「恐れる理由は何もない」と自信を見せた。

「バルサは素晴らしいチームだし、考えすぎると不安になるかもしれない。でも僕たちは、自分たちの力をよく理解している。バルサ側が何と言おうと、彼らだって僕たちを恐れているはずさ。ウチにはスペイン人選手も多いし、ほとんどの選手がカンプ・ノウを経験している。だから、バルサ相手でも恐れることはない。アウェイで引き分けなら悪い結果じゃないけど、もちろん勝つつもりで試合に臨むよ」

 一方、指揮官のラファエル・ベニテスは、バルセロナのFWサミュエル・エトーが、フランク・ライカールト監督やMFロナウヂーニョと衝突するなど、内紛に揺れるバルセロナには、付け込む隙が十分にあると語っている。

「組み合わせ抽選の段階では、バルサは世界一のチームだと言われていた。しかし、あれから2ヶ月が経って、我々は調子を上げ、バルサはチーム内に問題を抱えている。それに、最近のバルサは点が取れていない。我々との試合に向けて、急ピッチでエトーやリオネル・メッシーを復帰させているのだろう。バレンシアの監督時代、私はカンプ・ノウと相性が良かった。リバプールも、過去にカンプ・ノウで3度戦って、負けたことがない。この記録は是非更新したいと思っている」

 現在プレミアリーグで3位につけるリバプール。首位マンチェスター・ユナイテッドとの勝点差は16と、逆転優勝の可能性はほぼ絶望的ながら、チャンピオンズ・リーグの大一番を前に調子を上げつつある。“エトー問題”を抱えるスペイン王者を決勝トーナメント1回戦で撃破できれば、2004-05シーズンの王者リバプールが、一気に優勝候補へと名乗りをあげることになる。