14日にFAカップのアーセナル戦を控えるボルトンのサム・アラダイス監督が、敵将のアーセン・ベンゲル監督を「ダブルスタンダードだ」として、厳しく非難した。

 先週末のリーグ戦で、ウィガンと対戦したアーセナル。この試合で、先制点を許したベンゲルは試合後、1点のリードを守りきろうと守備的な戦術に徹したウィガンを「ファンは時間稼ぎを観に来ているのではない」と批判した。しかしアラダイスは、85分にMFトーマス・ロシツキのゴールで逆転したアーセナルも、GKイェンス・レーマンが遅延行為でイエローカードを受けるなど、ウィガンと同様の時間稼ぎに徹した点を指摘。ベンゲルが心理戦の一環として、「時間稼ぎ」のクレームを利用していると主張する。

「彼は非常に頭の切れる監督だ。相手チームの時間稼ぎを指摘することで、ファンから主審にプレッシャーをかけさせる。主審も人の子だから、何らかの反応は見せざるを得ないわけさ。昨年、アーセナルと1−1で引き分けた試合があったが、その試合後にも、ベンゲルは我々を時間稼ぎで激しく非難した。しかし、アーセナルだって同じことをしているんだ。ベンゲルがわざと試合のペースを落とすことがないと思うか? ティエリ・アンリがコーナーフラッグ付近でボールキープする姿は見たことがないだろうか? こんなことは、世界中、どこのチームだって使う戦術だ」