米国のIT企業「セールスフォース・ドットコム」の本社=2018年、サンフランシスコ(共同)

 災害情報を掲載する自治体のサイトが閲覧できなくなる障害が15日、各地で発生した。共同通信のまとめでは、石川県など少なくとも18県で確認された。いずれも、米IT大手セールスフォースから提供を受けるサービスの障害が原因とみられる。同社のサービスを利用する銀行にも影響が及んだ。

 セールスフォースも障害を公表した。三井住友信託銀行ではカードローンのインターネットでの申し込みなどが利用できなくなった。ソニー銀行やセブン銀行も自社のホームページでシステムの不具合が起きたと公表した。セールスフォースの影響の可能性がある。

 神奈川、島根、大分の3県はX(旧ツイッター)への投稿や県のホームページなどで、災害情報サイトが閲覧できなくなったと明らかにした。

 神奈川県によると、障害は15日夕に起きた。災害情報はXやLINE(ライン)を通じて発信するとした。

 島根県もサイトが閲覧できなくなったとホームページや登録者向け電子メールで公表した。気象情報は登録者向けメールで知らせるとした。