韓国最大野党代表に懲役1年=地裁、公選法違反で―政局に影響必至
【ソウル時事】韓国のソウル中央地裁は15日、2021年に自身の疑惑に関し虚偽の発言をしたとして、公職選挙法違反の罪に問われた革新系最大野党「共に民主党」の李在明代表に対し、懲役1年、執行猶予2年の有罪判決を言い渡した。
検察側は懲役2年を求刑していた。
李氏には複数の疑惑があり、4件の裁判が進められてきたが、判決が出たのは初めて。李氏は判決後、記者団に対し「到底納得しがたい」と述べ、控訴する意向を明らかにした。
李氏は22年大統領選で尹錫悦氏に惜敗。27年大統領選でも野党有力候補と目されるが、上級審で刑が確定すれば国会議員を失職し、大統領選にも出馬できなくなる。今年4月の総選挙で勝利を収め、指導部を自身に近い議員で占めるなど「私党化」を進めた李氏の求心力に陰りが出る可能性がある。