箱根での頂点を狙う駒大のエース篠原倖太朗

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 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。

 国学院大が10月の出雲全日本大学選抜駅伝で2度目の優勝、今月の全日本大学駅伝では初制覇を果たし、箱根でも初の頂点を射程に捉えた。駒大が両駅伝で2位、前回の箱根を制した青学大はいずれも3位だった。ここまでの戦いぶりから、3強を中心とした有力校の戦力を分析する。

厚みを増す選手層

 駒大は出雲と全日本でいずれも2位だったが、内容がまるで違った。出雲は最終6区で主将の篠原倖太朗(4年)が競り負けたのに対し、全日本は7区の篠原と最終8区の山川拓馬(3年)が2連続区間賞で追い上げ、国学院大の後ろ姿が見えるまでに迫った。

 また、大学駅伝デビューだった4〜6区の谷中晴(1年)、村上響(2年)、安原海晴(2年)が、それぞれ区間3、5、3位でつなぎ、藤田敦史監督を「これでまた選手層が厚くなった」と喜ばせた。

 故障で欠場した主力の佐藤圭汰(3年)も箱根には間に合う見通し。昨年度は出雲と全日本で2冠を制しながら、箱根では2位にとどまった。篠原は「箱根を取られると、全部持っていかれた感じがする。逆に今回は全部持っていってやろうと思う」と、最後にして最大の栄冠獲得に意欲を見せる。(田上幸広)