チェルシーの中心選手となったパルマー Photo/Getty Images

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昨季リーグ戦22ゴールを記録し、PFA年間最優秀若手選手賞を受賞したチェルシーMFコール・パルマー。今季もすでに7ゴール5アシストの結果を残しており、もはや名実ともにチェルシーのエースと言っていい風格が漂っている。

昨夏に、出場機会を求めてマンチェスター・シティから完全移籍したパルマー。しかし、当初はただローン移籍するだけのつもりだったという。『GQ』に移籍の経緯を語っている。

「チェルシーに行くつもりはなかった。彼らは僕を説得してくれたんだ。プレイできないとイライラするからね。知ってた? ただローンで行きたかっただけなんだ」

「水曜の午後にシティでトレーニングしていたときのことを覚えている。そのときのニュースは『合意に達しようとしている』だったよ。しかし協定は決裂し、交渉は長引いて、ほとんどの人は家に帰ってしまった。だから、僕は多くの人と会ったり荷物を取りに行くと伝える機会がなかったんだ」

パルマーにはシティのチームメイトやスタッフにさよならを言う時間もなかったようだ。「これがトップレベルのフットボールの厳しい現実だ」と振り返っている。

「テキストメッセージで伝えられるものを除けば、別れの言葉はないんだ。僕はグループチャットにメッセージを送って、『ありがとう。すべてに感謝する。僕は行くよ』と言ったんだ。それだけだ」

当初の考えとは異なり、完全移籍することになったパルマー。しかし、それによってチェルシーで花開いたのだから、何があるかわからない。エースとなったパルマーの活躍にこれからも期待したい。