<輸入博>パナソニック副社長・本間哲朗氏「輸入博は貴重な交流のプラットフォーム」

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10日に閉幕した第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)は、世界中からの注目を集めました。輸入博会場で中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材を受けた、パナソニック代表取締役副社長であり中国・北東アジア総代表の本間哲朗氏は、「輸入博は、中国政府が外国企業に提供する貴重な交流プラットフォームだ。参加するたびに多くの学びを得ている」と、これまでの参加経験を振り返り、その意義について語りました。

本間氏は、輸入博は同社にとって、中国市場のニーズや消費者の期待を直接把握できる貴重な機会であると強調しました。また、「今年の輸入博の開幕式には、複数の日本企業のトップが自ら参加していた。これはコロナ禍では全く見られなかったことであり、この流れが今後も続くことを期待している」と述べ、日本企業の中国市場に対する関心が再び高まっていることに期待と意欲を示しました。

さらに、本間氏は中国日本商会の会長として、日系企業の最新の意見調査の結果について言及し、半数以上の日本企業が中国への投資を維持または拡大する意向を示しており、中国を「三大重要市場の一つ」と認識していることが明らかになったと述べ、中国市場における日系企業の長期的なパートナーシップと投資意欲を改めて強調しました。

パナソニックはデジタル化が進んだ中国市場にも積極的に対応しています。その取り組みのひとつが本間氏が出演するネット配信です。中国に来て、あらゆる販売がスマートフォンやクラウドで行われていることを目の当たりにした本間氏は、こうした実態を社員たちにも理解してもらう必要があると考え、動画の制作を始めました。お茶目な演出と流暢な中国語が話題になり、中国のネットユーザーから親しみを込めて「朗叔(哲朗おじさん)」と呼ばれるようになった本間氏は、今やインフルエンサー的な存在になっています。本間氏は、「自ら飛び込んで見た中で新しい気づきや刺激がたくさん得られた」と語り、「輸入博の会場にはSNSを見たファンの方が訪れてくださり、さまざまな公共の場で声をかけられることも多かった。本当にうれしい」と、笑顔を見せました。

今回の輸入博の展示では、EV用コンプレッサーと水素燃料電池がハイライトとして紹介されました。本間氏は、「中国は現在、世界を代表するEV生産国であり、この市場への部品提供は私たちにとって非常に重要だ」と述べ、中国市場をはじめとするEV市場での革新に強い意欲を示しました。また、同社のグローバル戦略について、「革新的な製品を通じてさらなる成長を目指し、中国での開発・生産に注力しながら、グローバル展開を加速させている」と強調しました。(提供/CRI)