第100回大会の復路でゴールする青学大・宇田川

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 第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で「最優秀選手賞(MVP)」が新設されることが11日、分かった。04年の第80回記念大会から最も活躍し、今後の活躍が期待される選手に対し「金栗四三杯」が贈られているが、これとは別に優勝チームの選手を対象にした個人賞が設けられる。伝統の継走は、前回、区切りの第100回記念大会を終え、また、新たな歴史を刻むことになる。

 1920年の第1回大会創設に尽力した金栗四三氏の名を冠した同杯は、04年から今年までの21大会で延べ23人が受賞した(07、22年は2人)。そのうち優勝校から選出されたのは11人。駅伝競技において最も価値があるチーム優勝に貢献した選手をたたえる賞も必要という声が高まり、MVPの新設が決まった。この日、行われた監督会議で出場チームに周知された。

 MVPは関東学連の植田恭史会長(68)ら選考委員が審議して決め、金栗四三杯と同格のカップが贈呈される。また、これまで同杯は選考委員の審議で決まっていたが、第101回大会から関東学連の役員に加え、出場チームの監督も含めた投票制に変更。MVPと同杯とのダブル受賞も可能になる。