フライブルク、“痛恨のPK失敗”でスコアレスドロー…堂安律は代表合流前ラストマッチにフル出場

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 ブンデスリーガ第10節が8日に行われ、ウニオン・ベルリンとフライブルクが対戦した。

 ここまで9試合を消化したブンデスリーガで5勝1分3敗を記録し、勝ち点「16」の6位につけているフライブルク。リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指して迎えた一戦に、日本代表MF堂安律は右サイドハーフとして先発出場した。対するは、ここまで4勝3分2敗の7位ウニオン・ベルリン。フライブルクと同様に2試合未勝利が続く同クラブが、本拠地『アルテ・フェルステライ』で6ポイントマッチへと臨む。

 試合は、18分にアウェイのフライブルクが決定機を作り出す。最終ラインより繋いで左から右に展開。ドリブルで運んだルーカス・キュブラーがスルーパスを出すと、ボックス内に抜け出したエレン・ディンクチが倒されPKを獲得する。しかし、キッカーを務めたヴィンチェンツォ・グリフォが痛恨の失敗。GKフレデリク・レノウに防がれチャンスを逃した。なお、フライブルクは昨季から5回連続でのPK失敗となった。

 さらに、35分にはフライブルクGKノア・アトゥボルが相手のフリーキックをキャッチ。右サイドにスローイングしてカウンターを仕掛けると、マクシミリアン・エッゲシュタイン送ったスルーパスにパトリック・オスターハーゲが走り出す。グラウンダーで入れたボールに、ニアへと飛び込んできたチュクブイケ・アダムが反応。ワンタッチでゴールを狙ったものの、シュートは枠の右に外れた。

 一方のウニオン・ベルリンも、後半立ち上がりの50分にチャンスを創出。左サイドでフリーキックを獲得し、キッカーのロベルト・スコフがクロスを入れる。ボールは手前でカットされるが、こぼれ球の先に待ち受けていたクリストファー・トリメルが右足を一閃。しかし、複数選手がブラインドになりながらGKノア・アトゥボルがビッグセーブを披露し、強烈な一撃を弾き出した。

 こう着状態が続くなか、フライブルクが83分にビッグチャンスを生み出す。最終ラインでボールを持ったフィリップ・ラインハートが前線にフィード。堂安が頭で逸らし、ルーカス・ヘーラーが右サイドのマクシミリアン・ローゼンフェルダーにボールを出す。ボックス右角まで運びつつ中に折り返すと、ペナルティエリア内のディンクチが鮮やかにヒールでラストパス。ヘーラーがゴール正面からシュートを放ったものの、GKの正面に飛んでしまった。

 結局、そのまま試合は0−0で終了。FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)を戦う日本代表に選出されている堂安は、フル出場を果たした。次節は代表ウィーク明けの22日に行われ、ウニオン・ベルリンはアウェイでヴォルフスブルクと対戦。フライブルクはアウェイでドルトムントと対戦する。

【スコア】
ウニオン・ベルリン 0−0 フライブルク

【得点者】
なし