浦嶋将之が上位ランカーの足名に2回TKO勝ち 地域王者には「負けないかなと思います」と豪語
「ボクシング・8回戦」(8日、後楽園ホール)
デイリースポーツ後援の「GOLDEN CHILD BOXING VOL.140」が行われ、メインのウエルター級8回戦では日本7位の浦嶋将之(28)=角海老宝石=が、5位の足名優太(30)=金子=に2回1分52秒、TKO勝ちした。
1ラウンドに右ストレートで先制のダウンを奪った浦嶋は、連打からのボディーでダウンを追加。2ラウンドに入っても勢いは止まらず、連打からの右でダウンを奪い、最後はレフェリーが試合を止めた。
上位ランカーを食った浦嶋は「始めるのが遅かったから、できるだけ早くチャンピオンになりたい。両親とじいちゃんばあちゃんにベルトを見せて安心させてあげたい」と孝行息子&孫なところを見せつつ、「自分の中では日本タイトルのセムジュ・デビッド、WBOアジア・パシフィックタイトルの佐々木(尽)くん、そこまでは負けないかなと思います」と豪語。
佐々木は12月24日に防衛戦を行うが、挑戦者の坂井祥紀が出場できないようなケースがあった場合は「いつでもやります」と立候補していた。
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セミのミドル級8回戦では、WBOアジア・パシフィックと東洋太平洋の元王者で日本4位の細川チャーリー忍(40)=金子=が、同8位の中田勝浩(33)=井岡弘樹=と対戦。低い体勢の細川はから最終回まで近距離で激しく打ち合い、3−0の判定勝ちを収めた。
デビュー10周年、22戦目で14勝目を挙げた40歳のベテランは「またチャンピオンになりたいねえ。金子ジムを背負って看板選手として」と笑顔で宣言。「次に(タイトルを)取ったら辞めると思っている。そこまでが僕の締めかなって」と、現役生活のゴールを定めていた。
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3月に6回戦でデビューしてから2連続KO勝ちしている日大ボクシング部出身の小山涼介(24)=金子=が、56・5キロ契約8回戦でリ・ジャーミン(33)=中国=に逆転TKO負けを喫した。
2ラウンドに連打で攻め込むも、リの左フック、右ストレートを続けてもらってヒヤリとする場面もあった小山だが、3ラウンドに右アッパー、4ラウンドに右フックでダウンを奪取。直後に悪夢が待っていた。
左フックで吹き飛んでダウンを奪い返され、かさにかかったリの連打でレフェリーが試合をストップした。
なお、浦嶋、細川、リには、デイリースポーツから勝利者賞の盾が贈られた。