15日に開業する「ヨドバシHD千葉ビル」(4日、千葉市中央区新町で)

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 JR千葉駅前のそごう千葉店の旧別館「ジュンヌ館」(千葉市中央区新町)が15日、「ヨドバシHD千葉ビル」として新装開業する。

 ヨドバシホールディングス(HD)(東京)がジュンヌ館を改装した。ヨドバシカメラ千葉店(千葉市中央区富士見)が移転し、「ヨドバシカメラ マルチメディア千葉」としてオープンする。

 ヨドバシHDの発表によると、1〜4階にヨドバシカメラが入る。地下1階は29日にオープンし、カジュアル衣料品店「ユニクロ」、靴販売チェーン「ABCマート」などのテナントが入店する。5〜17階と屋上には駐車場を整備した。1670台が止められる。

 建物では2005年、ジュンヌ館としての営業が始まった。地上4階、地下1階で展開していたが、23年8月末に営業を終了。そごう・西武は23年10月、事業構造改革の一環としてジュンヌ館の土地と建物をヨドバシHDに売却していた。

 ヨドバシHDによると、そごう・西武から取得した土地と建物にヨドバシカメラを出店するのは初めて。売り場面積は「千葉店」の3倍で、家電量販店としては県内で最大級だという。

 そごう・西武は23年9月、セブン&アイHDから米投資ファンドに売却されている。

千葉市長「駅前がさらに活気づくこと期待」

 千葉市の神谷俊一市長は7日の記者会見で、千葉駅前に開業する「ヨドバシHD千葉ビル」について、「(そごう千葉店との)相乗効果により、駅前がさらに活気づくことを期待している」と述べた。

 市として、ヨドバシホールディングスやそごう側に、そごう千葉店が果たしてきた役割を継承した上での店舗展開を要請していたと明らかにした上で、今回の開業を「要請を踏まえていただいた」と評価した。