尾野真千子

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 11年に放送されたNHK連続テレビ小説「カーネーション」は8日、NHKBSで再放送され、伝説となった“ビンタ&クリスマスケーキ事件”が描かれ、本放送から13年経過した今も大きな反響を呼んだ。

 この日の「カーネーション」では、洋裁で多くの客を抱えるようになった糸子(尾野真千子)が、いよいよ自分の店を持つ決意を固める。だが大きな壁は父・善作(小林薫)だ。糸子はクリスマスの日に祖母、母、3人の妹たちのために稼いだお金でケーキを購入。女たちだけで楽しい時間を過ごすが…。

 そこへ酔っ払った善作が帰宅。意を決した糸子は、善作に今の店を辞めて自分で店を開くと言う。善作が「誰が許したんや」と気色ばむも、糸子は誰の許しもいらないと言い放ち、善作よりも稼いでいるなどと言ってしまう。

 これで善作はブチ切れし、糸子を殴ろうとする。糸子は殴ってもいいと言い放ち、善作は思い切りビンタ。糸子の頬には手の跡が残るほど。そしてせっかくのケーキを思い切りちゃぶ台に叩きつけ、部屋を出て行く。妹たちは泣き叫び、母も祖母も涙。それでも気丈な祖母は「ちょっとひしゃげただけや、味は変わらへん」と明るく振る舞い、ケーキを元に戻し、母は、「一番に糸子が食べ」といってひしゃげたケーキをよそい、差し出す。

 糸子は震える手で箸を使い、涙を流しながらケーキを口に運ぶ…。

 「カーネーション」でも屈指の記憶に残るシーンでもあるが、ネットでも13年経過した今も話題に。「今日のクリスマスケーキの回 毎回神回なドラマだけど、この回もまた伝説級」「今日のクリスマスケーキの回、初見の時号泣したけど、今回も。善作のマジビンタで糸ちゃんの頬に手形が…。心の底から【善作許すまじ】って思ったよね」「手の跡くっきりだったし、ケーキを食べる手が震えてたのも本当に震えてたんじゃないかな」「クリスマスケーキ回キターー 朝ドラ界屈指の名場面」「このビンタを見た時からこれがドラマ内のビンタの基準になる伝説のビンタ」など多くの声が上がっていた。