銚電の制帽をかぶった、まずえもんおすすめのスイートポテト風味(画像:銚子電鉄)

ローカル鉄道が生んだヒット商品として名高い、銚子電気鉄道(銚電)の「まずい棒」。

ソース味、コーンポタージュ味、か〜るいチーズ味、きまずい棒チョコ風味と何でもあり状態の中、新商品として投入されたのが「スイートポテト風味」。2024年11月2日から、犬吠駅のショップやぬれ煎餅駅(銚子市内にある銚電のみやげ品店)のほか、オンラインショップでも取り扱う。

「まずい棒。マズいのは経営状態です」の自虐的フレーズでおなじみ。スイートポテト風味は、銚電を舞台にした小説で、映画化もされた「電車を止めるな!」の作者・寺井広樹さんが考案。パッケージは、ホラー漫画界の重鎮・日野日出志さんがデザインした。

金運が上がりそうな黄金色のパッケージには、焼いもを差し出すキャラクターのまずえもんとともに、「おさつ大好き」のキャッチフレーズ。こちらも、常に経営危機にさらされる銚電の「お札大好き」の本音が隠れる。

もう一つの隠れフレーズが、「電車に乗ってほしいも(欲しいも)」。銚子から利根川を渡れば、ほしいもが名産の茨城県だ。

新商品のスイートポテト風味、まずい棒シリーズの第15弾。銚電の営業担当者は、「さつまいもの優しい甘みと香ばしい味わいで、スイートポテトを再現した新商品。食欲の秋とはいえ、くれぐれも食べすぎにお気を付けて」と呼びかける。

記事:上里夏生