6日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反落した。前日の米国市場で長期債価格が上昇(金利は低下)した流れを引き継ぐ形で買いが先行したものの、その後は下げに沈む展開となった。米大統領選の開票状況を巡る報道を受けて米長期金利が時間外取引で上昇すると、債券先物への売りがかさんだ。

 米財務省が実施した10年債入札の結果が堅調となり、米国債を巡る需給不安が後退した。米国債への選好姿勢が強まり、前日に米長期金利は4.27%に低下した。一方で、米大統領選の開票状況が伝わるなかで米長期金利は時間外取引で4.3%台後半に水準を切り上げた。こうしたなかで日銀は6日、9月19~20日開催分の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。これを受け、日銀による追加利上げのシナリオが意識されたこともあり、円債相場の重荷となった。

 先物12月限は前営業日比7銭安の144円20銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は、前営業日比横ばいの0.935%で推移している。


出所:MINKABU PRESS