ファン・サポーターに別れを告げる横浜FCの武田=ニッパツ

横浜FCはホーム最終戦となった栃木戦の試合後、DF武田の引退セレモニーを行った。14年の現役生活に区切りを付けたベテランは「苦しいことの方が多かったけど、いろんな人に支えられてここまでやって来られた」と感謝した。

 青学大から横浜Mに加入も期限付き移籍を繰り返した。2015年に加入した湘南では運動誘発性不整脈の治療のため手術も経験。18年に横浜FCに加入し2度の昇格に貢献するなど山あり谷ありのプロ生活だった。

 「辛いこと、難しいことがたくさんあった」。涙を拭い、サポーターに向け声を振り絞る。「そんなとき、僕は色々な人に支えられてきた。今、チームとして本当に皆さんの力が必要だし、支えてもらいたい」

 昇格を目前に足踏みが続くチームは最終節の山口戦に全てを懸ける。「自分たちが有利な状況に変わりはない。必ず勝ってみんなでJ1に昇格しましょう」と武田。3度目の昇格で花道を飾りたい。(須藤 望夢、写真も)