【高校野球】早実、左腕・中村心大の完封で淑徳下し二松学舎大付との決勝へ 2季連続聖地にリーチ
◆秋季高校野球東京大会▽準決勝 早実 6―0 淑徳(3日、スリーボンドスタジアム八王子)
今夏甲子園16強の早実が淑徳を6―0で下し、8年ぶりの決勝に進んだ。
前チームからエースナンバーを背負う左腕・中村心大(こうだい、2年)が9回4安打3四球10奪三振の好投を見せた。打っても1―0の5回2死二塁で左前適時打。4打数2安打で3番打者としての仕事も果たした。チームは2―0の8回に川上真(2年)の2点打などで4点を奪い、創部初の4強入りと快進撃を見せていた淑徳を突き放した。快勝に、新チームではキャプテンも務める中村は「完封できたことは良かった。ちょっと(球が)抜けていたり怪しい場面も多かったので、100点ではない。うまく修正できたことは良かった。バッティングもつなぐことを意識してやっている」と反省を交えながらもうなずいた。
秋季大会の結果は来春のセンバツ出場校を決定する判断材料。関東・東京地区の一般選考枠は6だ。早実が2季連続の甲子園出場となれば、斎藤佑樹を擁した2006年以来となる。和泉実監督は「要所を抑えて守りもだいぶしっかりしてきたなって感じはした。粘り強く投げたと思う」とエースの力投に目を細め、「ここ最近準決勝で負けてしまうことが多かったので、また一つ扉を開けてくれた。神宮でやる決勝は特別な雰囲気だし選手にとってもすごくいい経験。ナイスゲームをしたい」と二松学舎大付と対戦する決勝(7日)を見据えた。