ドナルド・トランプ前米大統領

写真拡大

 米大統領選(現地11月5日)で、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領(78)が勝利することに巨額のかけ金を投じているトレーダーの正体は、フランス国籍の人物だった。ブロックチェーンベースの予測市場「ポリマーケット」が声明で明らかにした。

【写真】マクドナルドでフライドポテトを揚げ、接客するドナルド・トランプ氏

 ポリマーケットによると、24日時点で4件のアカウントがトランプ氏勝利に投じているかけ金の合計は約4600万ドル(約70億円)。

 ポリマーケット上のトランプ氏勝利確率が上昇してきたことから、ソーシャルメディア利用者の間では、予測市場がかく乱されているのではないか、あるいは予測市場の方が世論調査より優れた指標だということなのか…などの疑問が広がっている。

 各種の世論調査によると、現時点でトランプ氏と民主党候補のカマラ・ハリス副大統領(60)の支持率はきっ抗している。しかし、ポリマーケットで想定されるトランプ氏勝利の確率は62%となっており、ハリス氏の38%より高い数字が出ている。

 ポリマーケットは、フランス国籍の当該人物と既に連絡を取ったと説明した。この人物はトレーディング経験が豊富で金融サービス業界にいた経歴を持つとされる。ポリマーケットの声明で具体的なアカウント名は言及されていない。ただロイターが以前伝えたところでは、話題のアカウントは「Fredi9999」「Theo4」「PrincessCaroP」「Michie」だった。

 調査では、このトレーダーが市場を操作した、または操作を意図したことを示す情報は見当たらないという。あくまで、「大統領選に対する個人的見解」に基づいて賭けをしているとの結論が出た。

(ロイター/よろず~ニュース編集部)