「エンゼルスは完全な失策」大谷翔平の陰でトラウトの歩みが「悲劇的」 大物獲得の歴史も「全て無駄に終わった」
大谷が世界一に手をかける一方でトラウトは球団記録の99敗…まさに対照的だ(C)Getty Images
いよいよ、大谷翔平がワールドシリーズの舞台に立つ。ドジャース移籍1年目となった今季、レギュラーシーズンでは54本塁打、130打点でタイトル2冠に輝き、本塁打・盗塁の「50-50」という偉業も達成した。チームの地区優勝の原動力となり、自身初のポストシーズンでもドジャースを頂上決戦の舞台へと押し上げた。
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自らが求めていた「世界一」という称号が目前となった大谷。まさに新天地でのメジャー7年目では、眩いストーリーを紡いでいる。
だが、大谷が華やかなステージで輝きを放ち続ける中、米国内では、かつてのチームメイトであるもう1人のスタープレーヤーの存在がクローズアップされている。3度のMVPに輝いた経歴を持つ、エンゼルスのマイク・トラウトだ。
スポーツサイト『FANSIDED』は現地時間10月21日(日本時間22日)、大谷とトラウトの歩みを辿りながら、「ショウヘイ・オオタニの成功がエンゼルスの失敗と、マイク・トラウトの悲劇的なキャリアを浮き彫りにする」などと報じている。
同メディアは、「エンゼルスは、マイク・トラウトをワールドシリーズに導くために、10年以上にわたり彼を支えるチームメイトを探してきた。ショウヘイ・オオタニもかつてその一員だった」と綴るとともに、2011年のアルバート・プホルス、2017年のジャスティン・アップトン、2019年のアンソニー・レンドンなど、大物選手の補強の歴史を振り返った。
だが、期待通りの成績は残せず、「これらの動きは全て無駄に終わった」と強調。また、2018年からの大谷翔平加入により「チームは希望を見出した」として、さまざまな実績を残したと称えるも、「しかし、トラウトとオオタニの2人が揃ってポストシーズンに進出することはなかった」と回想し、さらにその間、トラウトが幾度となく故障に見舞われたとも説いている。
そしてトピックでは、現在での両者の境遇について「ドジャースは、オオタニと共に才能のバランスを見つけプレーオフ進出を果たしているが、エンゼルスはトラウトをサポートする適切な組み合わせを見つけることができなかった」と主張した上で、「トラウトの驚異的な才能を考えれば、エンゼルスが彼にしたことは完全な失策であり、それはまさに悲劇と言えるだろう」と断じている。
昨季まではチームメイトながらも、ともに球界の「顔」でもあった大谷とトラウト。今後、それぞれが再び、トップレベルで凌ぎを削るシーズンが訪れることを願ってやまない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]