中国外務省の毛寧副報道局長=2023年5月、北京、畑宗太郎撮影

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 石破茂首相らが17日に靖国神社(東京・九段)の秋季例大祭に合わせて供え物の「真榊(まさかき)」を奉納したことについて、韓国中国は反発している。

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 韓国外交省報道官は同日、「深い失望と遺憾」を表明する論評を出した。

 論評は「日本の新内閣の責任ある指導者らが歴史を直視し、謙虚な省察と真の反省を行動で示すよう」求めた。そして、これが「両国間の信頼に基づく未来志向的な韓日関係を構築していくための重要な土台」になると強調した。

 中国外務省の毛寧副報道局長は同日の定例会見で「靖国神社は侵略戦争に重い罪責を負うA級戦犯14人をまつっている」と指摘した上で、「日本側は侵略の歴史を直視・反省し、靖国神社など歴史問題で言動を慎み、実際の行動でアジアの近隣諸国や国際社会の信頼を得るよう求める」と述べた。(ソウル=貝瀬秋彦、北京=畑宗太郎)