会社の新人が新車の「プリウス」に乗っています。「手取り25万円」の私より収入は低いはずなのですが、なぜ購入できるのでしょうか?「残クレ」を使えば可能なのですか?

写真拡大 (全2枚)

会社の新人が新車を購入しているのを見て、「自分より収入が少ないはずなのに、どうしてこんなに良い車に乗っているんだろう」と感じたことがある人もいるかもしれません。特に人気車種であるプリウスの新車となると、その疑問はさらに大きくなるのではないでしょうか。本記事では、プリウスの車両価格や車の購入方法を解説します。

プリウスが話題の理由と車両価格

プリウスはトヨタのハイブリッドカーで、エコ性能の高さや燃費の良さで広く知られています。燃費は1リットルあたり約32キロメートルに達するものもあり、ガソリン代を大幅に節約できるため、幅広い年代に人気です。
プリウスの価格はモデルによって異なります。上位モデルである「Z(プラグインハイブリッド車 2WD)」は460万円(税込)、一方、最も安いモデルである「G(ハイブリッド車 2WD)」は320万円です。
 

収入が少なくても新車を購入できる理由とその方法

収入が少ない人でも、買い方を工夫すれば320万円のプリウスは購入できます。ここでは、具体的な支払い例を挙げながら車の代表的な購入方法を説明します。
 

ローン

自動車ローンを利用することで、手取り収入が少ない場合でも月々の支払いを分割し、無理なく新車を手に入れられます。
例えば、320万円のプリウスを3年ローン、金利3%で購入した場合、月々の支払いは約9万3000円です。月9万円以上では家計が苦しくなるという人もいるかもしれませんが、返済期間を5年とすると月々の支払いは約5万7000円、10年とすると約3万1000円まで下がります。手取りが20万円台でも支払い可能な範囲内となるでしょう。
 

カーリース

カーリースは、車を所有するのではなく、一定の期間だけ借りて利用する方法です。カーリースを利用すると、初期費用を抑えつつ毎月定額で新車を使用できます。予算に余裕がない人にとっては、魅力的な選択肢かもしれません。さらにリース料金には維持費や保険料が含まれていることも多く、支払いが安定しやすい点もメリットです。
例えば、320万円のプリウスを7年でリース契約した場合、月々の支払いは約5万円となります。
 

残クレ

残クレ(残価設定型クレジット)は、購入時に車の将来の価値(残価)をあらかじめ設定し、その残価を差し引いた金額でローンを組む方法です。
例えば、320万円のプリウスを残クレで購入し、3年後の残価が50%の160万円に設定された場合を考えてみましょう。この場合は残りの160万円をローンで支払うことになり、月々の支払いは約5万2000円となります。
3年後の契約終了後は、車を返却するか、残価分の支払いをして車を買い取るかを選べます。あるいは、新しい車に乗り換える選択肢もあり、短期間で乗り換えを考えている人にとっては、残クレは使い勝手の良い方法だといえるでしょう。
 

買い方次第で無理なく新車に乗れることも

そこまで収入が高くない人がプリウスの新車に乗っているのは、ローンやリース、残クレなどを活用しているからかもしれません。家計の状況は人によって大きく異なりますが、月5万円程度であれば車に払えるという人もいるでしょう。
自分の収入と生活スタイルに合った購入方法を選べば、無理なく欲しい車を運転できます。ただし、車を購入するとガソリン代や保険料などの維持費もかかります。それらの費用も十分に考慮し、無理のない範囲で購入の計画を立ててくださいね。
 

出典

トヨタ自動車株式会社 トヨタ プリウス 価格・グレード
執筆者:山田麻耶
FP2級