トランプ氏SNS株が大商いで急落 大統領選巡り高下続く

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Noel Randewich

[15日 ロイター] - 米大統領選共和党候補のトランプ前大統領が創設したSNS「トゥルース・ソーシャル」の運営企業「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)」の株価が、15日のニューヨーク市場で急落した。

TMTG株はこの日一時13%高となったものの売り優勢に転じ、結局前日に比べて10%近く値下がりした。LSEGによると、売買高は約30億ドルで、3月のナスダック上場以降2番目の規模だった。

7月13日にトランプ氏暗殺未遂事件が起きた2日後には、TMTG株の売買高が34億ドルに膨んだ。

TMTG株は9月24日に過去最安値に沈んだ後、ここ数週間はおよそ120%も急反発。大統領選民主党候補のハリス副大統領が保守系メディアFOXニュースのインタビューを受けると伝えられた前日には、18%上昇するなど、大統領選を巡る情勢を反映する値動きが続いている。

TMTGの4─6月期収入はわずか83万7000ドル。現在の時価総額54億ドルは、通常業務とは完全に切り離された評価との見方が多い。

トランプ氏はTMTG株の57%、31億ドル相当を保有している。