ウォーミングアップに励む浅野。後方の選手の腕が千手観音のように見えた(カメラ・相川 和寛)

写真拡大

 巨人の中山礼都内野手(22)が、16日に開幕するCS最終Sに二塁で先発出場する可能性が14日、高まった。ろっ骨付近を痛めて別メニュー調整が続く吉川の代役に浮上し「気持ちの準備はしたい」と意気込んだ。また浅野翔吾外野手(19)は右翼のスタメン出場が有力となり、ドラフト1位ルーキーの西舘勇陽投手(22)も初のCS登録メンバー入りが内定した。

 引き締まった表情で、初体験となるポストシーズンへの思いを口にした。浅野は「短期決戦なのでしっかり準備して、自分の持ってる力を出せれば」と決意を込めた。シートノックで右翼に入った19歳について、阿部監督は「(CSでも)使っていく。へぼかったら代えるけど」と、スタメン起用の方針を明かした。

 相手は第1Sで阪神に連勝したDeNA。「1試合1試合がものすごい試合で、明後日からもそうなると思う」とテレビ観戦でイメージを膨らませ、「初戦が一番大事になってくると思う。そこに100%を注ぎ込めれば」。今季、本拠のカード初戦は計23打数7安打で打率3割4厘。得意の“スタートダッシュ”を決める。

 フリー打撃後は亀井外野守備兼走塁コーチと右翼へ。実演を交えたマンツーマン指導を受け、「いろいろと送球だったりを確認していました」と入念に準備を整えた。8日のフェニックスLの斗山戦(宮崎・ひむか)は腰の違和感で途中交代したが、回復し「いい感じです」。19歳10か月の浅野が最終Sでアーチを放てば、08年の平田良介(中日)の20歳7か月を塗り替えてCS史上最年少。「どんどん積極的にやっていきたい」と無欲で大舞台に挑む。