「最強の布陣」で臨んだ出雲駅伝は3位。青山学院大学・原晋監督が、レース後チームにかけた言葉とは--

 

「何が収穫かと今日はよく記者さんに聞かれるんですけど、我々が弱いんだということが分かったことだけです。去年の4年生は危機感を持ってやってくれました。出雲、全日本で負けましたけど箱根で最後勝ちました。それは自分たちの代が恥をかきたくない、そういう姿勢が4年生にある、そういうときに勝つ。今年みたいに力がある、強いって思ってると負けるんです。過去の例もそうです。だから、この勝負の世界は勝たないと強さを証明できません。

求めるものが高いからあえて苦言を呈すけれども、(鶴川正也、4年、1区は)区間賞を獲って喜んでいる場合ではない。インカレのような個人レースで勝ったというのであればいいけれども、やはりあのスローペースなレース展開で向かい風も吹いていない中で、最後のキック勝負だけのところで区間賞獲ってほしいです。あなたがポテンシャルの低いランナーならおめでとうって言いたいけれども、もっとポテンシャルの高いランナーは後続を10秒、20秒、30秒、もっと離す。それだけの力があったから1区に据えているわけです。それができるランナーだと思ってるからやってる。あれが向かい風とか強風の中であればああいう展開でも仕方ない。でも風も吹いてない、あんなスローペースならラスト3kmくらいからドカーンと行くようなことをやっぱりやらなきゃ。それが駅伝というものだから。駅伝は1人で走るものじゃない、全員でやるものだから。そうすると後続はもっと楽になって引き離すことができる、というのが理想です。

篠原くん(倖太朗、駒澤大4年)強いですよ。平林(清澄、國學院大4年)にも(これから)勝つんだよ。練習量なんですよこれ。練習をともかくするんですよ。箱根駅伝から逆算してもっともっとやるべきことがあるんですよ。やっぱり走らないとダメ。軽い練習をして、軽い調整をするのは強くなりません。しっかりトレーニングやって、危機感持って、全日本、箱根と頑張っていきましょう。次に向けて頑張っていきましょう」