お化けフォークは「見破られた」 千賀滉大のドジャース戦の“乱調”にNY紙がシビア評「先発マウンドは大惨事だった」

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ドジャース打線を相手に苦闘が続いた千賀。(C)Getty Images

 重圧のかかる局面でのマウンドは苦しいものとなった。

 現地時間10月13日に敵地で行われたドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦にメッツの千賀滉大が先発登板。大舞台で抜擢となった1回3/1(30球)を投げ、被安打2、4四球、3失点の乱調で降板した。

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 初回、千賀は先頭打者の大谷翔平を1ボールから2球目の速球でニゴロに打ち取り、幸先よくスタートを切ったかに思われた。がしかし、直後の2番ムーキー・ベッツから三者連続四球で1死満塁のピンチを招くと、2死としてからマックス・マンシーに2点適時打を打たれてしまった。

 メッツのカルロス・メンドーサ監督曰く「速球にキレがなく、多くの球がボール球で、明らかに良くなかった」という千賀。頼みの“お化けフォーク”もドジャース打線にことごとく見切られ、空振りもほとんど奪えなかった。

 2回に1死一塁の局面で大谷に適時打を打たれた千賀は、そのまま降板。メッツは中継ぎ陣も踏ん張り切れずに0-9と完敗を喫した。

 4つの死球で乱れ、本領も発揮できなかった千賀には、地元メディアでもシビアな意見が集まった。ニューヨークの日刊紙『New York Post』は「コウダイ・センガの2度目のリハビリ登板と言うべき先発マウンドは大惨事だった」とキッパリ。その内容を「センガは3イニングの消化が期待されたが、4つのアウトを取るので精いっぱいだった」と糾弾した。

 さらに4シームの平均球速93.5マイル(約150.4キロ)だった内容をふまえた同紙は、「ドジャース打線は彼のトレードマークである『ゴーストフォーク』を追いかけずに見破った」と断言。「後手に回った結果、センガはゾーンの外に行ってしまう効果のないカッターをほとんど投げる羽目になった」と嘆いた。

 試合後にメンドーサ監督は次戦の登板について「今後数日間の彼の反応を見守る必要がある」と説明するにとどめた。果たして千賀にリベンジの機会は回ってくるか。いずれにしてもメッツの奮起が待たれる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]