「あの女、もう部屋の中まで入ってきてるよ…」”事故物件”になる直前にマンションで目撃されていた「ベランダにしがみつく異様な女性の姿」
殺人事件に巻き込まれる。なんらかの事情で自ら死を選ぶ。これら悲しい出来事が賃貸物件で起こってしまうことがある。たとえ部屋がキレイに清掃されたとしても、その後の入居者は不安や嫌悪感を抱きがちだ。
不動産業界ではこうした物件を「事故物件」と呼び、なかには心霊現象が多発する禍々しい物件も存在するというから恐ろしい。普通ならまず選ばない代物だ。
しかし、そんな物件にあえて住む稀有な人間がいる。「事故物件住みます芸人」の松原タニシさんだ。タニシさんが原案を担当した『ボクんち事故物件』(漫画:宮本ぐみ/竹書房)は、事故物件暮らしのリアルを描いた話題作。事故物件サイトでは知り得ない、ディープな情報やエピソードが満載だ。
「作品に登場する不気味な出来事の数々はフィクションではなく、すべて僕の実体験です」(タニシさん)
前回記事『「ぼ、ぼくの頭が写ってない…」「お前の後ろから女の歌声が聞こえてくるんだけど」…大阪の“最恐”事故物件で起こった「ある晩の出来事」』よりつづく。
「さすがにこれは偶然ではない」
“とある凄惨な事件”の現場になったマンションが大阪に存在する。番組の企画でこの事故物件に住むことになったタニシさん。実は、それまで心霊現象を一度も経験したことがなかったという。
「ただ、そうした現象に対する恐怖はずっとありました。この企画がスタートした際も、もしかして自分の身に危険が及ぶこともあるかもしれないとかなり怯えていたんです」(タニシさん)
事故物件生活を始めてしばらく経ったある日、嫌な予感は見事に的中する。なんとマンションの目の前で、ひき逃げ被害に遭ったのだ。
さらに後日、引越しを手伝ってくれた後輩芸人2人も同時期にひき逃げ事故に遭っていたことが判明。「さすがにこれは偶然ではないと思った」(タニシさん)という。
その後、このマンションに以前住んでいたという先輩芸人と出会ったタニシさんは、「凄惨な事件」が起こる前の“奇妙な出来事”を聞かされる。
異様な女の姿
当時、その先輩の部屋は、のちに事件が起こる部屋と同じフロアにあった。先輩自身はなにも感じなかったというが、付き合っていた彼女の様子がどうにもおかしかったという。
ある晩、遊びにきた彼女が部屋に入るなり悲鳴を上げた。
「女の人が…しがみついてる」
しかし、彼女が指差すベランダを確認するも、先輩にはなにも見えなかったという。
さらに別の日の夜も同様のことが起こる。部屋の隅を見つめながら、再び彼女が怯え出したのだ。
「あの女…もう部屋の中まで入ってきてる…」
そして、先輩にも恐ろしい出来事が頻発するように……。
先輩が経験した一連の恐ろしいエピソードを聞いて、このマンションが凄惨な事件の舞台になってしまった背景をついに理解するタニシさん。その後、マンション内の閉鎖されたフロアに足を踏み入れて見たものとは?
その詳細は『ボクんち事故物件』でぜひとも確かめてもらいたい。
ちなみに、こうした禍々しい物件に住むタニシさんに異変は生じないのか。
「霊感はいまだにまったく強くなっていませんし、幽霊も肉眼では見ていません。しかし、カメラが僕の顔を認識しなくなったり、電気機器が壊れたり、神社行くと突風吹いたり、生配信が止まったりといったことは頻繁に起こるようになりました。
体の変化でいえば、肩こりがひどくなりました。整骨院に行っても原因不明と言われてしまって。あとは自分ではそんなつもりはないのですが、人相が悪くなったとよく言われるようになりました。ただ、ネガティブ思考にはならず、逆にポジティブ思考になったと思います。おそらく本能が引っ張られないようにしているのかもしれません」(タニシさん)
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【最初から読む】『「業界内では有名な、いわくつきマンションなんですよ…」一等地なのに家賃4万5000円の“格安物件”、不動産屋がかたくなに隠そうとする「恐ろしすぎる過去」』
「業界内では有名な、いわくつきマンションなんですよ…」一等地なのに家賃4万5000円の“格安物件”、不動産屋がかたくなに隠そうとする「恐ろしすぎる過去」