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 ◇パCSファーストS第1戦 日本ハム0―2ロッテ(2024年10月12日 エスコンF)

 日本ハムはクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦(エスコンF)でロッテに完封負け。0勝1敗でファイナルステージ進出へ後がなくなった。先発の加藤貴之投手(32)が7回途中2失点と好投も、打線がロッテ先発の佐々木朗希投手(22)を打ち崩せなかった。

 試合後、新庄剛志監督(52)は佐々木について「何も動けなかったっていうかね。ランナー出なかったし。そんなに。しかしワンバン投げないですね。コントロールも良かったし、気合が入ってましたね」と脱帽した。

 佐々木は初回に連続四球を与えてからは変化球を多くしたように見えたが、「いや、いつも多いですよ。スライダーでカウント取ってくるボールが狙い目でしたけどね。まあ口では簡単に言えますけど(自分が)打席に立ったことないし」と話した。

 7回途中2失点と2本のソロ被弾に泣いた加藤貴だったが、投球内容は責められない。指揮官も「もう全然全然。まあ自信持って送り出した選手が明日、しっかりやってもらうだけですよ」と、先発の務めを果たした左腕をかばった。

 13日第2戦の予告先発投手は金村だが、「明日は山崎福也君を中に入れるんで。(金村が)良かろうが悪かろうがスイッチするタイミングは打者によって。(山崎は)そこまで本調子じゃないんですけど、やっぱりロッテさんには(防御率)1点台かなっていうところもあるし。経験もあるし。明日負けてしまったらおしまいなんで、悔いのないように」と山崎をベンチ待機させることを明かした。

 これで負ければ敗退の崖っ縁に追い込まれたが「もう明日負けたら終わり。明日勝って明後日も試合して勝って、日本シリーズ。で、福岡行ってやるということだけ考えて。雰囲気悪くないんで」と気負いはない。「とにかく今までやってきたことを自然体で。自分が自分がって思わずに。そうなってくるとボール球に手を出して裏目になるんで。で、ピッチャーはバックを信じて思い切ってストライク先行でいってもらえたら。あとは結果がどうなるかは終わってみないと分からないんで」とあくまで自然体を強調し、前を向いた。