体重無差別で争う全日本選手権に出場する意向を明かした角田夏実

写真拡大

 今夏のパリ五輪柔道女子48キロ級金メダリストの角田夏実(32)=SBC湘南美容クリニック=が12日、体重無差別で日本一を争う全日本女子選手権(来年4月20日・横浜武道館)に出場する意向を明かした。千葉県浦安市のSBC東京医療大で行われたトークショーに出席し、「大きい相手と戦うのはケガしそうで怖いが、皇后杯(全日本選手権)には出たい」と意欲を示した。パリ五輪個人戦のメダリストは推薦枠での出場権がある。

 角田は最軽量級の48キロ級だが、重量級が中心となる全日本選手権は過去に2020年、21年大会に出場。2度目の挑戦では、78キロ超級の選手から反則による1勝を挙げている。3度目の挑戦となるが、「1試合1試合ケガなく(戦いたい)」と、いつも通り控えめに展望を語った。

 また、男子60キロ級でパリ五輪銅メダルの永山竜樹(28)=SBC湘南美容クリニック=も来年の全日本選手権(4月29日・日本武道館)出場を明言し、「本気で優勝を目指す」とキッパリ。身長156センチの小兵ながら初出場した20年大会で1勝を挙げているが、「小さい人が大きい人を投げるのが柔道の醍醐味(だいごみ)」と語った。

 また、来年の全日本選手権(女子は4月20日、男子は同29日)で、組み合った状態から相手の帯から下を持っての攻撃および防御を認めることを発表した。現行の国際柔道連盟(IJF)のルールでは相手の帯から下を持っての攻防は禁じられているが、「すくい投げ」や「朽ち木倒し」といった技も可能となる。前回復活した旗判定とともに、今回“足取り”も解禁となることで小さい選手が勝つ可能性も広がるが、永山は「ワクワクする変更」と前向きに捉え「投げて勝ちたい」と力を込めた。