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 ◇Prime Video Boxing 10 WBO世界フライ級タイトルマッチ 王者 アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)<12回戦>同級1位 ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)(2024年10月14日 東京・有明アリーナ)

 世界戦7試合を含む2日間興行の公式記者会見が11日、東京ドームホテルで開かれ、プロ5戦目で初の地域タイトル戦に挑む那須川天心(26=帝拳)ら16選手が出席した。

 帝拳プロモーション所属のWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(25=米国、7勝5KO1敗)はDAY2(14日)に行われる初防衛戦で、同級1位ジョナサン・ゴンサレス(33=プエルトリコ、28勝14KO3敗1分け)の挑戦を受ける。オラスクアガは7月の王座決定戦(両国国技館)で加納陸に3回KO勝ちして戴冠に成功。ゴンサレスは19年8月に当時WBOフライ級王者の田中恒成に7回TKO負け、WBOライトフライ級王者時代の22年11月に岩田翔吉に判定勝ちしており、3度目の日本での試合で2階級制覇を狙う。

 ロサンゼルス出身のオラスクアガは10代半ばから切磋琢磨(せっさたくま)してきた“盟友”現WBC世界バンタム級王者の中谷潤人と、世界王者として同じリングに立つ。8月下旬からの中谷のロス合宿では一緒に練習し、9月下旬の来日後も中谷家で寝食をともにしてきた。「元々減量に苦しむタイプではないので体重も問題なく落ちている。コンディションも良い」と好調をアピールし、「12ラウンド行くのかKOなのか、どちらにしても自分が勝つ試合を見せたい。たった(プロ)8戦と言われるが、8戦で世界を獲れたことも事実。まだキャリアが長く続く中でも恥ずかしくない、全身全霊の試合を見せます」と誓った。

 今後について問われると「普段から将来を見てはいなくて、いつも目の前にある相手、目標に向けて動いている」と自身を説明。それでも「自分の戦歴には1つ黒星がついている。その対戦ができれば、もちろんいいと思っている。この試合に勝たないと開けてこないので、まずは勝ちたい」と話し、23年4月に急きょの世界挑戦で壮絶な打ち合いの末に9回TKO負けした寺地拳四朗(BMB)にリベンジする希望を明かした。

 ▼ゴンサレス クレバーな試合をしたい。体重は問題ない。12ラウンドだけでなく、余計に5ラウンドぐらいできる体調で来ている。キャリアの中でもとても良いバージョンにいる。108ポンド(ライトフライ級)で戦っている時は少々問題を抱えていたが、体重を上げたことで良い試合ができると思う。