『光る君へ』無邪気を装って中宮彰子に甘える11歳の敦康親王。鈍感な道長が気づいたのはまひろの物語を読んでいたからで…視聴者「思春期男子あるある」「参考書で見たやつ!みたいな感じ」「まるで予言書」
10月6日の『光る君へ』
現在放送中の吉高由里子さん主演・大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第38回の「まぶしき闇」が10月6日に放送され、話題になっています。
*以下、10月6日放送内容のネタバレを含みます。
まひろの元にききょう(ファーストサマーウイカさん)が訪ねてきて、亡き后・定子の思い出を綴った「枕草子」から一条天皇(塩野瑛久さん)の関心を奪ったまひろの物語への思いを打ち明ける。
その後、まひろは物語の次の構想を練り始めるが、道長(柄本佑さん)から新たな提案を受け…。
一方、中宮・彰子(見上愛さん)と親王に対する呪詛の形跡が見つかり、伊周(三浦翔平さん)の関与が明らかに。天皇は道長に相談して処分を検討するがーーといった話が描かれました。
あらためてあらすじ
今回のドラマ序盤、11歳となった敦康親王について、元服の話が持ち上がります。
元服すると藤壺を出て、中宮彰子のもとを離れなければならないことを嫌がる敦康。
対して彰子は「私は敦康さまがご元服した姿を見とうございます。ゆくゆくは帝になられる敦康さまですゆえ」と伝えます。
しかし、左大臣の道長が彰子の子・敦成親王を次の東宮に据えようとしていることを知る藤原行成は、そのやりとりをそばで聞いて複雑な表情を浮かべます。
まひろの物語を再読する道長
さらにドラマ後半、道長が敦成親王を抱きながら歩いていると、彰子と敦康親王の姿が目に留まります。
くるくると回った後、「おゆるしを」と言いながら彰子のひざに頭を乗せて、戯れようとする敦康親王。
道長は、その二人のやりとりを離れた廊下から凝視します。
その後、局に戻り、まひろの書いた物語をあらためて読み始めた道長。
まひろの声で「光る君は幼心にも、ささやかな花や紅葉に添えて、藤壺をお慕いする心をお見せになります」という一節が読みあげられた直後、道長は物語から顔を上げ、何かの決意をかためる様子を見せます。
その後、さらに場面が変わり、行成を呼びつける道長。
すると道長は険しい表情で、行成に対し「敦康親王の元服の日を急ぎ陰陽寮に決めさせ、帝へ速やかに奏上すること」を強く命じるのでした。
視聴者の反応は
彰子の子・敦成親王を次の東宮に据えるべく動き出した道長。
その一方で、敦康が彰子へ異様に甘える姿を目にすると、まひろの物語を読んでいたために敦康の秘めた気持ちに気づき、再読してそれを確信。あらためて敦康親王の元服を急ぎ、彰子から距離を取らせようとするのでした。
その様子を見てネットでは「無邪気を装いながら、好きなお姉さんに甘えようとする思春期男子あるある。それがしっかり表現されている渡邉櫂さんの演技がうまい」「普段の鈍感な道長には絶対気づかないであろう敦康親王から彰子への矢印、まひろの物語を履修してたおかげで気づいた。参考書で見たやつ! みたいな感じで笑った」「光る君の物語が預言書のようで…。そう考えるとこれは怖い場面」「彰子としては、敦康親王は本当に我が子のようにかわいがってきた相手で、守りたかったんだろうな」といった声が見られていました。
大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。
彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。
脚本は大石静さんが担当しています。