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 国際弁護士の清原博氏が7日、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!smile〜」(月〜金曜後1・55)に電話生出演し、お笑いトリオ「ジャングルポケット」斉藤慎二(41)が20代女性への不同意性交などの疑いで警視庁に書類送検された事件で、想定される今後の流れを解説した。

 捜査関係者によると斉藤は今年7月、ロケバスの中で20代の女性に性的暴行をした疑い。テレビ番組の撮影に使うロケバスで、女性と2人でいる時に犯行に及んだとみられている。スポニチ本紙の取材では、斉藤は弁護士を立て、性的行為の「不同意」を否定している。

 また、報道を受けて妻のタレント瀬戸サオリはこの日、自身のインスタグラムで謝罪しつつ、「この件で性的暴行と報道されておりますが一部事実と違う報道がされております」と主張。相手女性から被害届が出ていることを認めつつ、「事実関係としましては、相手の方からも行為がありSNSをフォローしたり連絡先を交換していたことは事実で こちらとしましてはロケバスの中のドライブレコーダー及びカメラの解析を警察の方に求めていました。一方的な行為ではなかったことを伝えている状況でした」と説明した。

 今後、予想される流れについて、清原氏は「書類送検から起訴、もしくは不起訴の判断が出るには、通常2カ月くらいかかります。事案によって違いますけど」と説明。斉藤側が「不同意」部分について争うことを示しており、「今後否認に転じる、そういう方向で動く可能性があるとすると、検察としてもそう簡単に起訴、不起訴という判断ができなくなる。慎重に捜査を進めて判断する」とし、「半年くらいかかる可能性もある」とも見通した。

 もし斉藤が起訴された場合についても解説した。「起訴されますと、斉藤さんには厳しいと思います。今の不同意性交の容疑で起訴されて、有罪となれば、ほぼほぼ初犯であっても実刑です。恐らく実刑、懲役4年くらいが想定される」。そのため、「何としても起訴はされたくない。斉藤さんの弁護士としては、起訴されないためのいろんな対策を取っているのではと思います」と、弁護士目線で述べた。

 弁護士サイドとしては、主に2通りの策が考えられるという。「まずは容疑がないこと。同意があった上での行為である、不同意ではないということで、容疑がないという、そういう争い方」。さらに「もう1点は、不同意だったかもしれないけど、被害女性との示談が成立し、被害女性がたとえば被害届を取り下げるなど、もはや斉藤さんに刑事罰を科すことを求めていない。こういった事情があると、容疑がない、起訴猶予ということで、不起訴になる可能性が出てくる」と解説した。

 吉本興業は今年9月20日、斉藤が入院するなどの体調不良が続いていたことを理由に「本人の申し入れ」によって当面の間活動を休止すると発表。斉藤は13年4月からMCを務めてきたテレビ東京「ウイニング競馬」のほか、水曜パーソナリティーを務めていた日本テレビ系「ZIP!」(月〜金曜前5・50)、グリーンチャンネルの「競馬ブロス」も降板するなど、レギュラー出演していた番組を全て降板していた。

 吉本はこの日、斉藤との契約を解除すると公式サイトで発表した。